
十日町 吉澤さんから届いた飛び柄小紋は「はんなり」としたテイストが素敵。有職紋を唐織で織り出した格調の高い名古屋帯と、絞りの帯揚げでコーディネートしました。
でも、はんなりってなんでしょうか?
インターネットで「はんなり」を調べてみました。
はんなりは、京言葉を中心に近畿地方で用いられる日本語の副詞である。落ち着いた華やかさがあり、上品に明るく陽気なさまを表す。あるいは、天然でマイペースな人のことを指す。語源は「花なり」または「花あり」とされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%82%8A
とのことでした。
私は、はんなりという言葉のニュアンスに「柔らかさ」「優しさ」を感じます。また、京好みや、古典美とでも言い換えたくなる雰囲気もありますね。
「はんなりした着姿」は素敵ですし、あこがれる人も多いはず。
では、はんなりとした印象のコーディネートをつくるには、どうしましょうか?
せっかくですので今風の「すっきりした、はんなり」コーディネートに挑戦しましょう。
まず、色の拾い方にコツがあります。
例えば小紋の柄にはグリーン、帯には紫が入っていますが、拾う色は臙脂(えんじ)のみ。帯揚げに入る臙脂(えんじ)の輪出し絞りのみをポイントに、着物から帯へ繋げ帯締めは帯と同色で統一しています。
着物は華紋、帯は有職文様と本格的な古典柄なのですが、色味を統一すれば洗練された雰囲気になります。
あまり盛りすぎず、引き算をして落ち着いた「はんなり」とした、上品さを魅せましょう。
きっと、素敵なコーディネートができるはずです。

