160亀甲の本場結城紬、最高のコーディネートを考える。

本場結城紬がたまらなく好きで、集めています

参照:本場結城紬(一覧)千成堂着物店 公式通販サイト

ご存知の通り、当店は本場結城紬を数多くコレクションしています。

産地から正規に仕入れる着尺や帯の新作はもちろん、お求めやすい仕立て上がりのリユース品や、現代では到底再現できない価値あるヴィンテージまで揃えています。

非常に人気の高い紬ですので、今でも産地ではある程度の生産数は確保されています。ですが、中には年間通しても数反から10数反程度の生産しかなく、幻とされるものも存在します。

当店で持つ超希少品のうちの一つが、こちらの”地機織 / 160亀甲”の本場結城紬です。

プレミア品です、地機織の160亀甲の本場結城紬

参照:本場結城紬(一覧)千成堂着物店 公式通販サイト

結城紬の価値を定める時にまず、絣の亀甲の細かさは重要なポイントになります。

100亀甲の本場結城紬でも、かなり細かい仕事が必要になり、制作の難易度は高くなります。

ですが、160亀甲ともなれば、現在手掛けることができる職人さんもほぼおらず、現代において、まさに最高級品。プレミアの付く値打ちものです。

しかも地機(じばた)というのもポイントが高いです。経糸の張りを腰で適度に調整しながら織る地機は、高機に比べて空気を含んだようなふんわり感を表現できます。

半面、織りがゆがみやすく熟練の技術が必要となります。市場で高い評価を得るのも納得。

さらに、現代的な着こなしにフィットする素敵な作品ともなれば・・ますます出会うことが難しくなります。

あくまでも”ファッション”である着物です。織りの値打ちだけで買う買わないを判断するのは、何とも言い難いです。やっぱり、仕立てて、着て、素敵に見えることを大切にしたいです。

さて、こちらの本場結城紬を見てみましょう。こちらは本場結城紬 産地問屋 11社のうちの一つ、河野商店さんの手掛けた160亀甲の本場結城紬です。

上品な丁子色を地色に飛び柄で絣を配した、非常にセンス良い仕事です。亀甲絣だけではなく、絣を織り変えて柄に表情を出しています。そこも通を唸らせるポイントです。

本場結城紬の産地では、無地・80亀甲・100亀甲・それ以上・・のように分かれていますが、それぞれ糸つくりから絣くくり、織り手まで全て職人さんが異なります。

無地の本場結城紬を手掛ける職人さんと、160亀甲を手掛ける職人さん、技術も経験も全て違うのです。

結果として、160亀甲以上の本場結城紬ともなれば、糸の質感、織りの風合い、着心地、全てが次元の違う完成度の高い作品となります。

160亀甲の本場結城紬に合う帯を探そう

さて、当店のコレクションする160亀甲の本場結城紬をどのようにコーディネートするか、それは悩むところです・・。

比較的現代的に着こなしやすい飛び柄、トレンド感のある優しい丁子色ですので、色々な帯を合わせて楽しむことができます。

ですが、折角のプレミア品、他にない最上級のコーディネートを考えてみましょう。

当店のコーディネート担当 井上和子に言わせれば、「非常に紬通の上級者で、高級感のある着こなしが好きな人」のコーディネートです。

160亀甲の本場結城紬×織匠 田歌(とうた)

参照:本場結城紬(一覧)千成堂着物店 公式通販サイト

160亀甲の本場結城紬に、織匠 田歌(とうた)さんの細密な織の洒落袋帯を合わせたコーディネートです。

参照:織匠 田歌(とうた)千成堂着物店 公式通販サイト

織匠 田歌といえば、あの曽根 武勇(そね ぶゆう)氏が主催する、織工房です。

あえて西陣織には籍をおかず、独自の織技術を求め極める、孤高の織元。日本でここだけしかできない技術を数多く持ち、通好みの上質感を帯に着尺に表現しています。

こちらは緯錦(ぬきにしき) 四騎狩文(しきかりもん)と題された袋帯です。

信じられないほど細密な文様が帯をせましと表現されていますが、なんと、こちらは全て織による柄です。

参照:織匠 田歌(とうた)千成堂着物店 公式通販サイト

極限まで細い糸を使い、空気を含むように軽く織り上げていますが、まさに信じられない織りの技術です。

その細かい柄の効果もあり、他の帯には見られない上質感と密度を感じる帯に仕上がっています。

そのため、合わせやすい色味ですが、合わせる決定的な着物に迷っているところもありました。

そこで、この本場結城紬160亀甲の登場となりました。

着物、帯、互いの持つ上質感や織りの雰囲気が合わさり、他に並ぶものない高級感あるコーディネートが完成したのです。

160亀甲の本場結城紬の帯締めと帯揚げ

帯回りにはちょっと通好みな配色をしてみました。濃い緑の帯揚げ、黄色を軽く含んだすっきりした色の帯締めです。

緑や黄色は今年の着物トレンドですが、帯回りに配するだけで、一気に着こなしが旬に変わります。

本場結城紬の絣ものになると、織りの全てが異次元の品質になってきます、そのため、しっかりした質感の帯を受け止めることができます。

洛風林さんの帯のように、サラリと洒落た着こなしも素敵ですが、織りの味わいを心から味わう、こんなコーディネートも楽しいと思います。

本場結城紬のコーディネートは難しい・・とよく聞きますが、そんなことはありません。

本場結城紬の糸がもつ独特の織り味を理解すると、自然に素敵な帯が選べると思います。

160亀甲の本場結城紬と織匠 田歌さんの袋帯。

一つの答えになりそうです。

メディア掲載のお知らせ
当店×菱一 オリジナルの小紋が”美しいキモノ”本誌に掲載されました。

ハースト婦人画報社 刊 / 美しいキモノ 18冬号 (11/21発売)

企画「小紋と紬 華やぎコーディネート / 年末年始お出掛けダイアリー」のページに当店の商品をご提供いたしました。染の川勝 松竹梅の帯と合わせて、コーディネートいたしました。表紙は北川景子さんです。紙面には4度目の登場となります。

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