夏紬・上布に合わせるなら質感の高い夏帯。出羽の織座®さんの原始布。

出羽の織座 しな布、捩り織、からむし織の帯

出羽の織座®(でわのおりざ)さんの夏帯たちが到着いたしました。

出羽の織座

年々、着物シーズンの到来は早まっており、1月・2月には夏きものや夏帯が店頭に揃い始めます。他に先駆けて、到着したのは山形県 米沢の原始布再生工房 出羽の織座®さんの扱い品たちです。当店は正規取扱店としてご縁をいただいており、山村館長にはいつも格別のバックアップをいただいております。

ざっくりと織り上げられる作品たちは、盛夏もの としてコーディネートされる麻着物、上布に相性抜群。一目置かれる質感の涼し気なスタイルが完成します。また、”地機”とよばれる原始的な織り機をつかい、糸の張りを調整しながら、卓越した技術で織られる布たちは、一日に進めることができる長さは極わずか。結果、幻とも言われるほどに希少です。きもの好きにはたまらない、垂涎の品。工業化された品物とは一線を画した、まさに”本物”たちです。

しっかりとした織りではありますが、着れば着るほどに体に馴染み、柔らかさと艶やかさを増していきます。まさに一生ものと呼ぶにふさわしい、名品が揃います。

今回入荷した6反、ひとつづつご紹介していこうと思います。

1 出羽の織座® 草布 ×変わり捩り織り(もじりおり)

出羽の織座® 草布 ×変わり捩り織り(もじりおり)

最初にご紹介するのはこちら、”草布”帯です。こちらは しな糸、蕁麻(いらくさ)、やまからむし糸、日本手積み麻糸を捩り織りという技法で織り上げた帯です。

出羽の織座® 草布 ×変わり捩り織り(もじりおり)アップ

原始布は糸一つとっても良質なものを確保するのは難しく、季節を前に山に分け入り、採取する必要があります。危険も伴う仕事であり、年々手に入りづらくなっています。そして、品質の一定しない木の繊維、しかも様々な植物を使うこちらを織り上げるのは至難の業。さらに、捩り織り(もじりおり)とよばれる経糸が移動し、隙間を作る織り方のこちらを再現できる織り手は現在、極わずか。ご高齢の織匠ということもあり、今後どこまで手に入るのかは・・正直なところわかりません。

繊維の異なる希少な糸たち、究極ともいえる変わり捩り織り技法。究極中の究極です。

¥650,000 税別 / お見積もり可

2 出羽の織座® しな布帯 蕁麻×捩り織り

出羽の織座® しな布帯 蕁麻×捩り織り

技術という面ではこちらも負けず劣らず。平織のしな布の帯の真ん中を、捩り織りで分けた作品です。

出羽の織座® しな布帯 蕁麻×捩り織り アップ

経糸に蕁麻と しな糸を使い柄を織り出していますが、このように異なる織り方で織り分けるのは至難の業。ですが、この味わいが格別・・。こだわりたい方にこそ、一番にご紹介したい名品です。

¥550,000 税別 / お見積もり可

3.出羽の織座® しな布帯 網織×柄入り(多色)

出羽の織座® しな布帯 網織×柄入り(多色)

草木染で様々な色を発色させた糸を編み込み、表情を出した作品。網織(あみおり)という技法で、極めてざっくりとした表現です。

出羽の織座® しな布帯 網織×柄入り(多色)アップ

まさに夏帯といった風情の一品。地機(じばた)手織りならではの味わいと柔らかさがあります。高機は糸が均等に張り 整った織りをすることができますが、しな布をはじめとした原始織りには必要以上の硬さが出る場合があり、不向きとされます。非効率であり、均等さに欠ける織り方なのですが・・奥が深いものです・・。染めも天然の繊維ならではのムラがあり、独特な表情を見せてくれます。是非、手に取ってご覧いただきたいです。

¥430,000 税別 / お見積もり可

4. 出羽の織座® しな布帯 網織×柄入り(単色)

出羽の織座® しな布帯 網織×柄入り(単色)

同じ織り出しの作品ですが、単色のものもあります。グッと落ち着いた表情です。シンプルで上質な夏きものに合わせていかがでしょうか?きっと素朴でいながら、洗練された表情を見せてくれます。

¥400,000 税別 / お見積もり可

5. 出羽の織座® 麻布帯 網織×柄入り(多色)

出羽の織座® 麻布帯 網織×柄入り(単色)

こちらは希少な国産の麻、手績み(てうみ)糸を使った網織りです。糸車で気の遠くなるような時間をかけて繊維を糸にします。

出羽の織座® 麻布帯 網織×柄入り(多色)アップ

力のある糸という言葉がぴったり来ます。控えめで上品な光沢感があり、”味わい”という言葉だけでは表せない魅力があります。素朴でざっくりした帯なのですが、どことなく洗練された美しさを感じると思いませんか?

¥400,000 税別 / お見積もり可

6. 出羽の織座® からむし×和紙 すくい織り帯(紅花・藍)

出羽の織座® からむし×和紙 すくい織り帯(紅花・藍)

山形県をはじめ、東北地方に伝わる和紙使いの伝統的な織りものの一つ 紙布(しふ)。出羽の織座®さんも妥協のない紙布を手掛けています。

出羽の織座® からむし×和紙 すくい織り帯(紅花・藍)生地アップ

こちらは からむし糸を経糸に、横糸に和紙を織り込んだ、ここでしか味わえない作品です。そして、柄を織り出したのはすくい織り。

出羽の織座® からむし×和紙 すくい織り帯(紅花・藍)織り柄アップ

和紙を紅花で桃色に、藍で青色に染めています。優しく表情の豊かな作品に仕上がっています。

 

¥480,000 税別 / お見積もり可

今年の夏帯は他にない”原始布”から見つけてみませんか?

上布や上質な夏紬は素敵、ですが、帯と質感を合わせのが少し難しい・・そんな方はいらっしゃいませんか? 通好みな着こなしが楽しめる夏きもの、その反面少しコーディネートにはコツがいります。また、差の付く着こなしを楽しむなら、帯選びはしっかり考えたいところ。出羽の織座®さんの扱う帯は、手仕事にこだわり抜いた逸品が揃います。上質な夏の紬たちに格別な表情を生み出してくれます。また、本当に流通量が少なく相当に希少な作品たちが揃います。周りと差の付く、あなただけの一品にきっと出会えるはずです。

ただの流行品ではなく、着こなし、時間をかけて着馴染ませていく。まさに育てていく楽しさもあります。

今年は質感の高い夏帯はトレンドになりそうです。出羽の織座®さんの原始布、ご注目下さい。

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

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