「爽やかな着姿に憧れます」この夏の着物コーディネート三点をご紹介

こんにちは、スタッフ マキコです。今回は、当店のインスタグラムより、私が選ぶ「夏の大のお気に入りコーディネート三点」をご紹介したいと思います。

中田屋織物 「玉駒上布 着尺」 本場夏塩沢 水橋さおり氏作の「ペンギン」 夏染め九寸名古屋帯

まずは、中田屋織物 「玉駒上布 着尺」 本場夏塩沢と、水橋さおり氏作の「ペンギン」 夏染め九寸名古屋帯のコーディネートです。

着尺は、とにかく美しい透け感の濃紺の上布です。ほとんど黒に近いのですが、正確にお伝えすると濃紺。こちらは絹上布のためか「麻よりも色が深く出るの。」と井上和子。黒や濃紺は、洋服でも実に生地の上質さが分かる色味ですよね。そしてこの透け感がまた上品で優雅。薄藍色の経緯絣で表現された飛び柄の唐草も、動きが感じられて涼やかです。

合わせる帯は、水橋さおりさんの「ペンギン」の染め帯。前柄のあっち向いたり、こっち向いたりする子ペンギンがとても可愛く、後ろに回ればクールな大人ペンギンも居るのですが、私のお気に入りは、なんと言っても、この影。氷上の切れ間の表現が、全てペンギンなのです…なんて細やかな楽しみでしょう。そしてこの地色も好きです。一見、白に見えるかもしれませんが、白ではなく絶妙なミント系の薄灰色が素敵。そう前回のブログでお話しましたが、まさにニュアンスの白。

こちら、着物も帯も逸品ですが、私がこのコーディネートで一番好きなのは、合わせた小物!黒×白のモノトーンで格好良いところへスタイリスト井上和子が挿し込んだ色は、水色。このコーディネートを見て皆さんはすぐに分かりましたか?私は…今回は、分かりました。そう、氷!「ペンギンからの氷の着想で水色にしたの。氷をころがした様子にしたかったのよ。」と井上和子。これぞ井上和子の少し加えたい「遊び心」です。子ペンギンたちが、この帯揚げや帯締めの氷の上を歩いていくと、お父さんとお母さんに会えるわけです。ん?逆かな?お父さんやお母さんの目を盗んで、帯前に遊びに来たのかしら?どちらにしても、楽しい!

夏の黒い着物は、暑さが感じられ、敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、襟と足袋に綺麗な白が入るだけで涼しげになりますし、本当に美しいハイファッションの着姿となります。そして帯はこんなにも楽しく「大人の可愛い」で、話題が広がること間違いなし。自分だけで楽しむのは勿体ない!こんなコーディネートができたら、すぐに会食や観劇などお出掛けしたくなりますね。

壁上布と麻の帯に五福香菜子さんの帯留をコーディネート

続いてご紹介しますのは、知念幸助氏作 本場琉球絣 「壁上布」 着尺反物と竹股織物の自然布、「麻絽 八寸名古屋帯」のコーディネートです。

夏物らしく、まとわりつかない独特のシャリ感が楽しめる本場琉球絣の壁上布の着尺。こちらも先にご紹介した玉駒上布に続き、絹100%の絹上布です。全体に広がる美しいブルーグレーが涼しげ。そしてその涼しげな地色に、黒と白の格子柄が浮き上がるデザインですが、合わせる長襦袢の色で地色のブルーグレーに濃淡を出したり、黒と白の格子柄も見え隠れしたり、と、幅広く楽しめそうな着尺でワクワクします。

合わせます帯は、見ているだけで澄んだ風を感じる自然布の帯です。手が届くお値段で、絶対に使う頻度はお値段以上。盛夏に、ぜひ1本持っていたい帯です。コーディネートとしましては、着物がメインからの帯。そして、シンプルな帯のときは帯留めが決めて!ですから、着物でも帯でも無く、帯留めをメイン!なんて日があっても良いかもしれません。着物と帯留めの色と柄をリンクさせて。どんな着姿にも馴染む帯の場合は、帯締めの色にも変化を持たせて遊べます。ただし、気をつけて…コーディネートは一つだけが目立ってもダメ。「一つ一つが際立つようなバランスで。」これも井上和子流コーディネートの秘訣です。

喜如嘉の芭蕉布(平良敏子・芭蕉布織物工房)と上原美智子さんの立涌の帯のコーディネート

最後のコーディネートは、平良敏子氏作 「喜如嘉の芭蕉布」と、あの、あけずば織で有名な上原美智子氏作 「九寸名古屋帯」のご紹介です。

このカラーコーディネートが、個人的に大好きです。私は、絣柄が得意では無いのですが、この感じは可愛い!ぜひ着てみたくなります。

なぜこのコーディネートがそんなに好きかって、着物と帯がここまで同色なこと。その差を帯揚げと帯締めだけで出してること。ですが、井上和子は言いました「同色だけど、質感が違うのよ。」…質感!なるほど…同色でも質感の差から、この絶妙な雰囲気は醸し出されているわけですね。続けて聞いてみました。こういう場合、帯締めと帯揚げのどちらから選ぶのか?それには、先に帯締め、後に帯揚げ、とのこと。先に決めた帯締めは1色にするとつまらないので、2色の配色の新ゆるぎに。

帯だけでも、波のような、風のような、立涌が醸しだすリズム感が感じられてとても素敵ですが、そこへ帯締めで、真ん中に白のラインを効果的に入れることにより、帯の雰囲気と合い、さらなるリズムが表現されるのは「この帯締めだから」なのですね。夏、どこかに白が入るとすっきりと美しく、涼もプラスされます。帯をよく見ると薄藍色も入るため、帯揚げにはそちらの色めからチョイスして。

人生の深みを味わって、からこそ、着れる着物。着ることはいつでも出来るけれど、着こなすことは難しい。「夏の着物はお洒落最上級」だと、常々感じている私。いつしか着こなせる日は来るのでしょうか。

風が通り抜けるように着こなしたい…夏の着物は私の憧れです。

スタッフ マキコ

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常に産地に足を運び、作家さんとものを作り、お仕立てを知り、そして繋ぎ手の問屋さんとも情報を共有しています。

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