この春 最注目の着物コーディネート「ニュアンスの白」三点をご紹介

こんにちは、スタッフ マキコです。今回は、美しいキモノ最新号に掲載されている「いまどきおしゃれヒント10」にて、井上和子が提案しています「大人の華やぎのあるニュアンスの白」を詳しくご紹介いたします。

美しいキモノ 2021年春号 スタイリスト井上和子の文章 2

「ニュアンスの白」って、なんでしょう?

まず皆さんは、身に着ける「白」、好きですか?白って、汚すかな?長持ちするかな?と思い悩んだ挙句、白が気に入っているのに違う色を選びがち。ところが、です。思いのほか持ってみると、使えます&長持ちします、で、ヘビーローテーションの白。とにかく良いのは顔映り。なんでしょう?女優さんでいうレフ板効果?とにかく、この私のくすんだお肌を一段階上げて明るく見せてくれる気がするのです。と、いうわけで、私は身に着ける白が大好きです。

ただし、一言で表現するその「白」は、真っ白ではありません、純白では無いのです。「ニュアンスの白」。ニュアンスって何でしょうか。なにやら便利な言葉のような…それでは、コーディネートを見ていきましょう。

本場久米島紬と武村小平さんの帯のコーディネートに見る「ニュアンスの白」

本場久米島紬のゆうな染着尺と武村小平さん別注の名古屋帯のコーディネート

まずご紹介しますのは、本場久米島紬の着尺と、武村小平さんのヤマシャクヤク九寸名古屋帯のコーディネート。前回のブログで「メイン」のお話をしましたが、こちらのコーディネートは帯がメイン。千成堂別注の新作で、武村小平さんの山芍薬の九寸名古屋帯です。元々、この山芍薬の柄は当店でも人気の高いもの。今回は、この人気のある柄を、千成堂色に特別に染めていただきました。

落ち着きのある中に、洒落感があり、山芍薬の紺瑠璃色がなんとも絶妙な良い色を放ちます。ちなみに私は、この垂れの色がお気に入り。後ろ姿のお太鼓から着物に続く垂れがこの色…想像するだけで上品でワクワクします。最初は、濃いグレー系のお着物で合わせようと思っていた、と、井上和子。でも、結局、今の求める感覚から明るい色にしたのだそう。この明るさのある白の中に、銀鼠色のグレーが入る本場久米島紬「ゆうな染め」の着尺は大人の涼やかな色でクール。こちらの着尺は、広幅のお作りですので男性は勿論、裄丈を気にする方にもお薦めです。

小物の配色は、私的にこのコーディネートを見たとき、「和子さんにしては珍しく帯揚げが濃い色だな。」と思ったのが第一印象。井上和子はよく、着物から帯へ美しい繋がりが生まれるように、と帯揚げの色を選ぶことが多いのです。その事からすると、今回の帯揚げはアクセントの効いた濃い色め。そこをお聞きすると「私もなんでこの色選んだのかしら。」と、感覚で生きる人に言葉はいりません…。そして、そこでもまた新しい発見だったのは、濃い色の場合は、帯揚げを出す分量を控えめにするということ!私の帯揚げの知識は、若い子は分量を多く、年齢を重ねたら控えるもの、で止まっておりました。なるほど…年齢を気にすることは、時代には合って無いのかもしれません…コーディネートは「帯揚げの分量の加減」を覚えたら、また楽しみが増えますね。

今回の帯締めは、山芍薬の色めから藍寄りを選んでいますが、黒っぽい色でも良いとのこと。その際は、帯揚げは薄い色で合わせて。「帯揚げと帯締めを同じ色にしない」が、井上和子流の小物選びです。

山口良子さんの首里織と大浦紫山さんの更紗帯のコーディネートに見る「ニュアンスの白」

続きまして、こちらは山口良子さんの首里織の着尺と、大浦紫山の手描き江戸更紗、別注名古屋帯のコーディネート。花織にさらに絽目を織り出した、高度で貴重な逸品と、今は希少となった江戸更紗の組み合わせです。

着物は一見、地味に見えますでしょうか。しかし、それは本当に一見です。広げて着付けて分かります、力のある作品、凄みを感じる質の良さ。何より手織りとは、作家さんの想いが入り込み、それはぬくもりとして感じるものです。その感じた想いを、ぬくもりを、心を繋ぐコーディネートをしたくなる、とのことです。

合わせた帯は大浦紫山の別注名古屋帯で、こちらも繊細な手描き更紗。私はこの動きのある更紗と、そこにある余白が好きです。美しい。さて、ご自身でしたら、この着物と帯には、どんな小物の色を選びますか?私なら、この帯の更紗の色から紺かなと、濃い色を選びそうなのです。ですが「濃い色は普通なのよね。」選んでしまいますが「普通」…分かります…少し楽しさをプラスしたいのです。その楽しさが華やぎになります。では、楽しさとは何でしょう。言葉にすれば季節の先取りなのかもしれません。

「普通」から季節を先取りした楽しさを加えると、この優しく澄んだブルーになります。この帯揚げと帯締め、可愛いですよね。着尺にもよく見るとクリーム色のラインが入っていますから、帯揚げのクリーム色とリンクして一気にセンスアップします。

別注の綿薩摩と武村小平さんの帯のコーディネートに見る「ニュアンスの白」

東郷織物 谷口邦彦 「綿薩摩(永江本さつま)全面ポツ絣 着尺 千成堂別注」 と武村小平さん九寸名古屋帯

最後にご紹介するこちらは、東郷織物さんの綿薩摩の着尺に、武村小平さんの型染め名古屋帯のコーディネートです。そう、こちらも「ニュアンスの白」。今回、白が苦手な方にも、個人的に一番おすすめできる白だと思っています。このドット柄が白苦手派の入り口として、なんとも良い感じ。そして、白が大好きで白を沢山持ってます、という方にも勿論、おススメ。結果、皆様にお薦めする「新しい白」です。

この注目のドット柄、よく見ると紫色のラインも入っています。そこで今回は、「ワンカラーで揃えたコーディネート」に仕上げたそうです。このちょっとワンカラーに見えないワンカラー、素敵ですよね。色のトーンの変化で遊んでいます。

帯は一つめのコーディネートでご紹介しています武村小平さんのシリーズ。武村さんの帯は、花柄でも抽象的でグラフィック感があり、とても合わせやすいと思います。こちらはミツバツツジの型染めです。合わせる小物もうっすらと紫を挿したような色め。帯揚げは、ぼかしを効かせて帯の花とのバランスを見ながら白い部分など考えて出すと良いです。ぼかしや絞りなどの帯揚げはその時々で、出す部分を変えると楽しみが増えますね。

「ニュアンスの白」に春を想う

さて、今回の春らしい、春を想う「ニュアンスの白」のコーディネートはいかがでしたでしょうか。お好きな白が見つかりましたか?そう、ニュアンスとは「含んだ微妙な色」なのです。ですから、白でも色々あります。あなたが白だと思う白で良いのです。そして、当店の井上和子が常に心がけていることは、纏う物の雰囲気を、世界観を壊さないように、想いを込めたコーディネートを、です。

最後におさらいですが、帯揚げの出し方次第で、配色は調節可能!着付けた後に、帯揚げの色大丈夫?なんてこともあるかもしれません。そんな時は控えめにしたり、多めに出してアクセントを効かせたり、と、帯揚げの変化で着姿のバランス調整を。ちょっとしたことですが、技あり!いただきました。

スタッフ マキコ

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