漆作家 橋爪玲子さんに別注した漆絵の扇子は夜に咲く「さくら」の情景です

作品担当 井上英樹です。

毎回、大変ご好評をいただいております「橋爪玲子」さんの扇子ですが、今回もまた素敵な仕上がりになりました。

橋爪さんは和歌山県の漆作家さん。漆の風合いを生かしながら、コンテンポラリーでミニマルな表現を追求する方です。それは、まさに現代の漆工芸。当店では帯留めを中心に、扇子や小物の発表をいただいています。

当店でご紹介する作品で、特に人気が高いのが「扇子」です。前回は入荷して2日で完売していましたが、黒染の竹に漆絵と蒔絵を施した新作を密かに制作お願いしておりました。

「気温が低く、漆が乾きにくい・・」とは聞いておりましたが、冬はなかなか制作も難しかったそうです。ミニマルに描写するということはそれだけ、誤魔化しができないということ。真っすぐに創作に打ち込む橋爪さんからの一言は、それだけに緊張が走る一言です。

基本的に私は「目指す方向とテイスト」をお伝えして、仕上がりを楽しみに待つタイプです。といいますのも、あまり制作の素人が口を出すとまとまるものもまとまらないからです。

橋爪さんとは扇子や帯留をかなりの頻度で制作しておりますので、なんとなく「ツーといえばカー」のような時があり、実はちょっと嬉しかったりします。

今回の扇子を制作する時「華やかにですね!」と橋爪さんから言っていただけたのですが、当店の扇子は帯に刺したときにアクセントになることが重要で、華やかに見えるというのは大切なのです。

今回、銀蒔絵の作品は「花あかり」、白漆の作品は「さくら」と名前を付けさせていただきました。

銀漆絵の作品は墨色の夜空に咲き誇る桜の情景。白漆の作品は上昇感と、落ち着いた生成りのコントラストが楽しい。共にテイストは似ていますが表情が大分異なります。

銀漆絵は漆に練りこまれた銀の粒子が光を返しますので、控え目な輝きがありキラキラとしています。

また白漆はどこかしっとりと落ち着いた艶感です。デッサンと言いますか、デザインの躍動と相まって楽しい表情です。

本当に作品というのは奥が深くて、近いモチーフでも技法が異なれば、様々にその顔を見せてくれます。あなたがどのような着こなしを楽しみたいか、それは作品を選ぶうえでとても大切なことです。

艶のある織の着物で少しドレッシーに。または紬で洒落た上質な街着に。

あなたはどちらを目指しますか?

きっと、どちらにもお答えできる作品だと思います。

作品担当 井上英樹

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

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