
今回は、雑誌掲載予定の貴重な伊勢型 極毛万筋の江戸小紋に、鈴木織物の袋帯を合わせたコーディネートのご紹介です。
こちらは、江戸小紋の三役のひとつ、極毛万筋の着尺反物。 武士の袴をルーツとする江戸小紋の中でも、万筋小紋は格が高いとされる三役です。 細かくなるほど、格が高いと言われる江戸小紋ですが、こちらは極毛万譜立割筋と銘があります。 毛万筋は3cm幅の中にある縞の数で、名前が付けられており、 毛万譜立割はその数が26本で、極々微塵縞の次に細い毛万筋を表すそうです。 源氏鼠の地に、しなやかな光沢を放つ細やかな筋が印象的です。
また、こちらは大小あられの八掛け地も付属します。 地は、日本の絹・浜ちりめんの一等品。 しっとりと細やかなしぼのちりめんですが、しっかりとした量目もあります。思わずわざと覗かせたくなる八掛けです。
(メディア撮影の実使用品として、お値打ちな特別価格となっています。価格は個別の返答しておりますので、お求めをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。)
美しく繊細な極毛万筋が、遠目には光沢のある無地にも見えますので、帯を変えて、コーディネートをお楽しみいただけます。雑誌撮影では、名古屋帯で合わせたこちらの江戸小紋。江戸小紋は、帯の格を変えることで、礼装から洒落着までシーンを幅広く楽しめます。そこで、今回は雑誌撮影では無かった袋帯で魅せてみました。
袋帯の織文意匠 鈴木(鈴木織物)は、能装束や古典柄からインスピレーションを受け、上質な糸を惜しみなく使い織り上げる唐織や、季節を問わず締められる水衣錦など、古典的な美しさと現代的な雰囲気に定評のある名門です。 こちらはその織文意匠 鈴木(西陣織証紙番号1237) 水衣錦の袋帯です。300年前から伝わる単衣の能装束「水衣」をモチーフに、独特なシャリ感と軽さを表現した逸品。裏は紗のような織地です。ですが、決して夏専用ということはなく、シーズンを問わずお召しいただける帯です。 付下げや色無地などに合わせて、一際、軽やかで素敵な着姿をお楽しみいただけます。
洗練された着姿をまとめる小物は、帯揚げ、帯締め、共に和小物さくらさん。和小物さくらさんは、ドラマで使用されたことでも注目された、京都の職人技や美意識を生かした意匠に、モダンな感覚を取り入れた、ハイセンスな和装小物ブランドです。一言では表せない、繊細な色めが揃う帯揚げは、特におすすめです。是非、お手持ちにない「探していた色」を見つけてください。
着物好きな方なら1着は持っている、いや、1着は持ってみたい、気になる江戸小紋。ですが、江戸小紋だけですと、少し「時代」を感じる方も多いのではないでしょうか。そんな江戸小紋がコーディネートで、一気にドレッシーな現代の装いになります。過去から現代を繋げるモノを大切にしながら、オシャレを楽しんで高めていきたいですね。
スタッフ マキコ