結論から言います。「着物」というものは、このままでは無くなってしまうでしょう。
産地は縮小。作家さんの展示会は中止。流通を支える問屋、私たちを含む小売店は十分な動きがとれていません。
新型コロナウイルスの影響はいよいよ、大きくなっています。
続けるために「正しく、続く価格」を
この時代、私たち千成堂着物店は「価格」で、つくり手を支えます。
それは「つくり手に利益が持続的にまわる、正しい利益のある価格」です。
目指すのは、利益が全てに行き渡ること
私たちは、つくり手を最大に応援します。そのため、
「正しく伝えること」
「満足感を添えてお届けすること」
「仕入れ続けること」
を大切にします。
そのために、常に手間と時間を惜しまず、作品を学び続けます。学んだことをわかりやすく紹介します。「着物を買う」体験を彩る店舗や、お届けの箱のデザインにも一切手を抜きません。
また、産地とその流通を支える問屋さん、作家さんと常に密にコミュニケーションをとります。制作現場にも足を運びます。
価値のある素敵な作品づくりを一緒に行うことで、大切なことすべてを実現します。
続けるためには「先立つもの」が必要です
私は、すべてに行き渡る利益を作るには、先立つもの「お金」と「正しいブランド価値」がいると考えます。
特に今のような状況では、お金を確保するために、在庫を投げ売りすることが見られます。これは一時しのぎにはなりますが、ブランドを傷つけ、作品の価値を下げてしまいます。
「お金」「正しいブランド価値」これはどちらも、つくり手だけでなく、私たち小売店の継続にも欠かせないものです。
私たち「お店」になにができるのか
わたしたち、小売店はつくり手の想いのこもった作品を、仕入れ、紹介し続ける義務があります。
素敵な作品を世に出し、また、適正な利益を循環させるためです。
「正しく、続く価格」
これが、私たちができる、すべてのスタートです。
お店を継続していくことで、着物にかかわる全ての人を幸せにする
私たちは千成堂着物店の健全な運営を通して、お客様はもちろん、着物のつくり手にも最大に還元をしていきたいと思います。
私たちは、価値を損なう投げ売りは一切行いません。循環・継続可能な活動のため、適切な価格を設定いたします。また、得た利益は必ずつくり手へ還元します。だからこそ、あなたの賛同をいただきたいのです。
今「正しく、続く価格」のご注文は、つくり手にも、私たちにも具体的で、涙が出るほど嬉しい励みです。
一緒に着物が続く未来を作りましょう。そのために、私たちも続いていきます。
千成堂着物店 作品担当 井上英樹