どう探しても、欲しいものが見つからないとき。あなたならどうしますか?
これだけ、世の中にものが溢れていて。インターネットを使えば、検索もできる。
でも見つからない。そんなとき。
私は「つくる」ことを考えます。
先日、型染作家「関美穂子」さんに、うちオリジナルの帯をお願いしました。
「猫の庭」という作品に、とあるスカーフから色を考えてもらう試みです。
和の感覚ではなくファッションの感覚。
そんなニュアンスをくみ取っていただけるのは、きっとこの方。
作品納品のタイミングで時間をとってもらい、作品のニュアンスを伝えてきました。
なかなか日差しの強い日で、赤いワンピースにストロー系のハットというコーディネートで現れた関さん。
アルチザンではなく、アーティスト。
そんな印象の方です。
私は制作をお願いするときには、作る方のアイディアやひらめきが一番欲しくて、聞きたい。
大枠と雰囲気を話すと、大抵、どんな先生も何かフィードバックを返してくれます。
それが、大切。
制作者ではない自分がどうこう考えるより、きっと、その方が完成度が高まるに違いない。
技法的なところなど、「こうしてほしい」とお願いしてきましたが、今は秘密にしておきます。
作品がこの秋、上がってからお話したいと思います。
ちなみに、こちらが「猫の庭」
白地系に変更の予定です。
千成堂着物店 作品担当 井上英樹