結城紬のコーディネートを素敵に、都会的に。
結城紬にお勧めする帯とは?
着物好きなら必ず欲しい一枚、結城紬。
ダークトーンや素朴な風合いを持つ、コーディネートに少しコツがあるお着物ですよね。
”素朴な風合いや素材感”は魅力でもありますが、着物コーディネートの難易度を高める要因でもあります。
当店は常に結城紬のコーディネートにチャレンジしておりますが、その中で見つけた本当に結城紬に相性が良い帯を今回ご紹介したいと思います。
そこで今回は結城紬を素敵に着こなすコツ、ご紹介いたします。
結城紬の風合いからコーディネートを考える。
今回ご紹介する結城紬をはじめ、”織物”は製作地の気候や風土が反映されます。
結城紬はぬくもりを感じさせる風合い
気候や風土が違うと、織物もだいぶ違った特徴が出てきます。
茨城県や栃木県などの北関東で織られる「結城紬」は、真綿の糸にふんわりと暖かい空気を含むように織られ、まさに寒い季節に最適な風合いと、深みのある色合いのものが多いように思います。
そこで、正反対の雰囲気を持つ・・そう、南国の織物を合わせてみましょう。
南国ムードのある琉球の花織
当店一押しなのは、なんといっても”琉球花織”の帯です。
南国沖縄で織られる花織は、明るい太陽や色鮮やかな草花、それに青い海の色などの中で育まれたものらしく、美しく華やかであり、花文様がリズミカルに繰り返されて織られています。
異なった特徴を持つこの二つを組み合わせるとお互いの特徴を引き出し合い、素晴らしい相性を見せてくれます。
結城紬×花織のコーディネートを考えてみました。
”結城紬×琉球花織”を組み合わせ、お互いを引き立てるコーディネートを考えてみました。
本場結城は、青みのあるグレーに亀甲文様のとび柄で、赤と黄、水色が横段に入っており、落ち着いた上品な印象です。
そこに、本場琉球 南風原花織の優しいピンク系の帯を合わせてみました。
いかがでしょうか?
着物のとび柄に少しイメージの似た花織の文様がぴったりとマッチして、帯上げと帯締めにもパープル系のピンクを合わせて、ぐっと明るく洗練されたイメージに仕上がりました。
もちろん、結城紬にも帯がありますし、花織の着物もありますが、同じもの同士よりも、逆に組み合わせたほうが、お互いを引き立てるように思います。
ご自分のコーディネートがマンネリ化していると思われる方も、ちょっと視点を変えてみられる参考になりましたでしょうか?