装いの完成度を高める──千成堂別注、白よごしの利休バッグ

ひとつ持てば、着姿が整う。利休バッグの原点ともいえる端正なかたちに、現代的な機能性と素材の上質さを融合させた──それが、弊店が和装小物ブランド「衿秀」さん制作を依頼した、別注の利休バッグです。
フォーマルにもカジュアルにも美しく映えるよう、「すっきりと、使いやすいこと」を追求。どの場面にもすっと馴染む品格ある佇まいは、まさに大人のきもの姿にふさわしい存在です。
「ちょうどいい」が、なかった

制作のきっかけは、着物に合わせるレザーバッグがなかなか見つからなかった、ということにあります。弊店でも人気のSHOJIFUJITAさんのバッグが、あまりにも完成された存在である一方で、いわゆる「着物専用バッグ」の多くは、質感や価格帯、そして何より、装いとの調和において、満足のいくものに出会えませんでした。
そんな中、再評価したのが利休バッグ型。かっちりとした端正なフォルムに、控えめな存在感──改めて着物との相性が非常に良いと感じたのです。ただし、「利休バッグ=和装感が強すぎる」と敬遠される方も少なくありません。そこで、その“和のかたち”を活かしながら、質感と高級感をモダンに再構成することにしたのです。
本革の奥ゆき、「白よごし」の品格

色味は、白すぎず、わずかにアイボリーを帯びた「白よごし」。淡色のきものには奥行きを、濃色の装いには抜け感を添える、調和の美しいニュアンスカラーです。
素材は、飛行機のファーストクラスや高級車の内装にも採用される、高品質かつ堅牢な本革を手掛ける国内タンナーに直接依頼し制作する上質な牛革。
撥水性・対光性に優れ、傷がつきにくい特殊加工が施されています。しっかりとした厚みとコシがありながらも、和紙のように柔らかく静かな風合いを宿しており、手にした瞬間、思わず「心地よい」と感じていただける仕上がりです。
着物の動作に寄り添う、美と機能

ファスナーは、帯や着物を傷つけにくいソフト仕様。底鋲つきで安定感もあり、しっかりとしたマチと内ポケットも備えています。見た目以上の収納力で、袱紗や小物、スマートフォンまで無理なく収まり、和装のお出かけをさりげなく快適にしてくれます。
細部にこそ、着物を日常的に楽しむための工夫を。主張しすぎず、でも確かに美しい。このバッグが、持つ人の着姿をすっと整え、心を静かに満たしてくれることと思います。ご自身のために。そして、大切な誰かへの贈り物として──どうぞ、今のご自身にふさわしい一点をお選びください。
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