小林純子さんが手がけた、裂織布（さきおりふ）の半幅帯の新作が入荷しました。お仕立て済みで、すぐにお召しいただけるのも嬉しいです。
小林さんは神奈川県鎌倉市にあるアトリエで、主に絹や綿の古布を裂いた糸を使って、裂き織りの作品を制作しています。ざっくりとした厚みのあるものではなく、織りや糸づくりに繊細さが感じられる上質な作品です。アートギャラリーでの個展・グループ展を中心に裂織布の作品を発表していましたが、世界観を広げるべく、半幅帯の制作に挑戦。まさに意欲作。
小林さんは以前の取材で、「布が持つ美しさに惹かれ・さまざまな技法を駆使して織り上げ、新しい命を吹き込んでいる（抜粋・一部編集）」と話しました。その哲学や視点が作品から感じられ、彼女の作品はまるで筆跡や息遣いを感じる絵画のようです。無二の世界観をご堪能いただけます。
小林純子 「裂織布（さきおりふ）・仕立て上がり」 半幅帯 グレー地に藤色と茶
小林純子 「裂織布（さきおりふ）・仕立て上がり」 半幅帯 グレー地に藤色と茶
小林純子 「裂織布（さきおりふ）・仕立て上がり」 半幅帯 淡青色
ぜひ締めていただきたい逸品です
紬や木綿の着物といったカジュアルな着物に合う帯、麻の着物や上布にも合う帯です。細密に織り上げられた半幅帯たちは「カジュアル」の一言では済まず、確かな質感を堪能できる優れた織物作品。
本当に同じものに二度と巡り合えない小林さんの生み出す半幅帯。唸ってしまう良さがあります。とにかくお手元で触れていただき、締めていただきたい。配色は全て違う中で、どれも良い！となるのは小林さんのセンスの素晴らしさとしか言いようがありません。お手持ちのお着物に合うもの…という選び方よりは、帯のみを見てご自身のインスピレーション「これだ！」というものをお選びいただければと思います。
＜スタッフ マキコ＞
