秋色のアクセントで遊ぶ「柄帯揚げ」を使ったコーディネート3選

参照:結城紬 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

さて、秋の装いが本格的になってまいりました。今年の秋冬には「こんな色を取り入れたいな」とか、「そういえば、あんな色を手持ちに増やしたいわ」など、ご自身の気分が上がるイメージもあると思います。帯揚げは「アクセントになる柄使い」が、季節が移っても人気が継続しています。今回は、そんなアクセントの効いたコーディネートの小物使いをご紹介いたします。

そう、目を引く「ちょっと良い」は、実は帯揚げのアクセントです。

和小物さくら 「横段暈し 千成堂別注」 紬地の帯揚げ

参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

こちらは「無いなら作ってしまおう!」ということから、当店のイメージで配色をオーダーした和小物さくらさんの別注の帯揚げになります。生地は風合いの良い紬系の生地を指定。しっかりとした織上がり・風合いの良さで高級感があります。

品の良い薄花色にローケツ染による横段が染め上げられています。帯から覗かせる色を変えることで、着こなしの幅が広がります。地色の部分も2タイプ同色ではございません。交わる配色に合わせて白寄りと生成り寄りの地色に分かれておりますので、両2枚お持ち頂いてもそれだけのコーディネートが決まります。

勿論、こだわりは配色だけではありません。滑ったり緩んだりもしにくく、使いやすく仕上げました。見て良し、締めて良し、覗かせて良し。大人のアクセントをお楽しみください。

川口織物 本場大島紬 「雪輪重ね」 着尺 に<リユース>小森久(小森草木染工房)「本草木染 紋袋帯・昼夜(両面)」本場筑前博多織を合わせて

参照:大島紬 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

和小物さくら 帯揚げ ヨロケ柄市松地紋 ローケツ染 葡萄茶と胡桃色と墨黒 

参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

こちらも和小物さくらさんの帯揚げです。市松の地紋が浮かび上がる上質な丹後ちりめん地の帯揚げ。

こっくりと深みのある配色が魅力的。胡桃色と葡萄茶と墨黒のヨロケ柄がローケツ染で染め上げられた洒落た仕上がり、コーディネートのアクセントに役立ちます。

この配色に見える4色、個人的に全て好きです。どの色をどのように覗かせるか考えるのは本当に柄物の醍醐味。帯から覗かせる色を変えることで、着姿の印象は変化し、着こなしの幅が広がります。

千成堂着物店 オリジナル 鼻緒

参照:鼻緒 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:鼻緒 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

こちらは、千成堂着物店オリジナルの鼻緒です。コーディネート画像には足元が有りませんが、こちらの鼻緒はどれも今回ご紹介するコーディネートにぴったりと合います。

主に上質な紬・織りの着物などお洒落着物に合わせるためにデザインしました。古裂や時代の着物といった希少な一点ものを解き、専門の職人が仕立てています。裂は1点ものため完売時後の追加制作は不可能な限定品です。

画像、中央のみ染色作家 柳川千秋さんの手織紬(絣・草木染)の鼻緒です。江戸小紋や上質な紬・織りの着物などのお洒落着物に合わせるためにデザインし、専門の職人が仕立てています。また、紐は麻素材の三本という高級仕様。

緩むこともなく、安定した履き心地を実現します。ふんわりと足あたりの良い仕立てで履き心地も抜群です。お手持ちの着物に合わせて前坪を変えたり、すげ感を調節したりと別注対応が可能です。

コーディネートにおいて「合わせやすい」というのはとても魅力的ですが、鼻緒こそ「合わせやすい」ということで、これほど楽しめることは有りません。それでいて「他に無い」「履き心地も抜群」となれば、これ以上の魅力は有りません。後悔しない足元で着姿をご堪能ください。

中川織物 白大島紬 「160亀甲入 亀甲入り唐草」着尺 に 井上美央 「trace 千成堂別注」 九寸名古屋帯 染め帯 ロウケツ染 を合わせて

参照:大島紬 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

和小物さくら×多ち花 帯揚げ 「ポロックへのオマージュ」 錆御納戸色

参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:帯揚げ / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

今回最後のご紹介になります帯揚げも和小物さくらさんの帯揚げです。

滑らかで上質な丹後ちりめん地。ジャクソン・ポロックの世界観を表現した抽象柄の帯揚げです。前衛的な柄行きを伝統の摺型友禅の技法で染めた事で深みのある配色のコントラストと繊細さを表現しています。

こちらは全体的な柄配置ですので、出す部分に悩まずさらりとアクセントにお使いください。このコーディネートに見るこの帯揚げ…これ以上に合うものがありますか?という帯周りの仕上がりになっています。帯揚げだけで見ると少しどうなるかな?とイメージしにくい帯揚げでも、このコーディネートのように仕上がるとなれば「これは持っていた方が良い」という一択。

これは私のお買い物の際の考えなのですが、「実は良い」や「じわじわ良い」という感情には逆らわない方が良いのです。帯から覗かせる分量を変えて、単衣の時期やシンプルな紬のお着物など帯周りの変化を楽しめる帯揚げです。上質な帯まわりに合わせて、千変万化な着姿を是非お楽しみください。

柳川千秋 「草木染・手織紬の半衿」 乱絣 

参照:柳川千秋 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:柳川千秋 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:柳川千秋 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ
参照:柳川千秋 / 千成堂着物店 公式オンラインショップ

柳川千秋さんの手掛けた紬の半衿です。こちらもコーディネートには写りませんが、今回ご紹介した鼻緒にも合いますし、何よりコーディネートを極める方には半襟でお顔映りのバランスの変化も楽しんでいただきたいものです。

草木染で乱絣に染めた糸を手織した作品。着物と全く同じ手間がかけられた、大変に贅沢な逸品。紬や織りの着物といった洒落着物の衿もとに格別の表情を生み出してくれます。当然ですが多量の制作は行うことができず、次回入荷は一切未定。究極の他には無い逸品。お見逃しなくお求めください。

小物こそ本当に大切なコーディネートの遊び

さて今回は、着物も帯も、どれも素敵なコーディネートですのに「小物のみ」に焦点を合わせてご紹介いたしました。そのくらい、これらの小物が有るのと無いのとでは印象が大違いという帯周りを魅せてくれているコーディネートです。どこか気分が上がらない時、今までは良かったのに同じ着姿でも何か腑に落ちないとき…そんな時は是非、小物を新しくしてお遊びください。

<スタッフ マキコ>

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

ご相談と掲載品のお求め:
044-750-9554
メールとLINE

※公式通販サイト:
https://www.sennarido-kimono.com/

営業時間:
10:00~17:00 土日祝祭日定休 (時間外営業はお問い合わせください)

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