「たくさん集めるよりも、本当に気に入ったものが着たいんですよ!」この一言がすべてです。当店の常連様 S様から、薄羽織のオーダーをいただきました。
S様はお母様からゆずられたお着物や帯も楽しまれています。コーディネートのお話は母和子からの繋がり。当店の特徴としてファッション全般が好きという方が多く、その例に漏れずお洋服も格好良い。そんな方です。
なかなか気の利いた羽織がないの、ということでお話をしていましたが、弊店と勝山さと子さんが打ち合わせを重ねて柄から創作した「おぼろ市松」にご興味をいただきました。
お手持ちの着物の写真をいただいたり、着姿の写真をLINEでお送りいただいたり・・とお手数をかけましたが、着物は着る方にどう似合うか?ワードローブにどう溶け込むか?が絶対に大切で、教えていただければ、それだけ精度の高い提案につながります。
「何でも聞いてください!」というのは簡単ですが、実際には何を聞いていいのかわからないのは、お客様の常。話しやすいと思ってもらえる楽しい傾聴力はもっと鍛えたいです。
今回のオーダーもそうなのですが、やっぱり、「きちんとお話をうかがうこと」は何にもまして大切だな・・と強く感じる次第です。次はお仕立てです、気を抜かず素敵な作品をご納品できるよう頑張ります!
作品担当 井上英樹