作品担当 井上英樹です。
だいたいこの書き出しになる時には「旅日記」的な文章になるのですが、今回も例にもれず。
行ってきました「手仕事に遊ぶ錦秋」今回も非常にボリュームがあり、見応え・感じ応え満点でした。
楽しかった。
大体、秋にかかってくると各地で展示会や個展、グループ展が増えて参りますのでこの時期は出張と外出がかなり増えます。
弊店は予約制の静かな店ですので、出かける予定は自分で先に予約を入れてしまいます。
と言っても、週末に開催されることが多いので、あまり通常営業には関わりがありません。
その代わり休みが一切に無くなるので体力的にはそこそこきついのですが、楽しいのでよし。
今回は当店でも日傘・手ぬぐいでお世話になっている「内藤早苗」さんが出展されることもあり、ぜひ行こうと企んでいました。
車で向かったのですが、なぜかカーナビが羽田?から迂回するルートを案内、どう考えても第三京浜から向かった方が近いのに、かなり予定より遅れて到着しました。
さて、無事に到着、秋の三渓園を眺めつつ、とことこと歩きます。
数年前、一回参加した時には作家さんとのつながりもなく、会場の圧倒的な熱量に圧倒されるばかりで、トボトボ歩いて帰った記憶があるのですが、今回は大分気が楽、晴れやかな気持ちでした。(大体、作品展へ行くときは緊張しています)
会場に到着すると玄関前で「こちらでおまちください~」と列が。
コロナも小康状態?でイベントごとは盛況を聞いており、おお、混雑過ぎて入れないのか!と身構えましたが、靴を脱ぐところの配慮でした。
入り口では、会場案内のパンフレットをもらいました。
素敵な作家さんの写真が並び、ここから、各自の世界観を想像するのも楽しい。
さて、会場に入ります。
部屋はいくつにもわかれており、作家さんごとにテーブルやコーナーで展示がされています。
非常に盛況でお客様もたくさん、もちろん昨今の事情もありマスクとソーシャルディスタンスへの配慮は感じられます。
作家さんと話をしたり、試着をしたり、お買い物をしたり、椅子で休憩したり・・と皆様想い想いに時間を過ごされていました。(お付き合い?の旦那様が椅子で休憩している率が高い気がしました笑)
私は、instagramで好きな作家さんをフォローしていますが、その作家さんに会うことができるので、帯留めや作品を頼んだり、ご挨拶したりと割と前のめりなので、男性陣のなかでは比較的アクティブではないでしょうか。
お店に出る時にはスーツの感覚で必ず着物を着ていますが、こういった展示会では私服でいることが多いです。
別に特殊な服装をしているわけではないのですが、ヴィンテージの長めのコートやヨーロッパ古着のワークパンツをはいていることが多く、はじめて挨拶をするときなど
「着物の時とイメージが違いますね!」とよく言われたりします。
着物を着て出かけることも当然あるのですが、それは比較的呉服業界に関する時です。
当店の特色として「着物ですが、洋服にも負けないファッションである」ということがあります。
あまり呉服畑にいない作家さんにお願いする時に「着物っぽく、着物っぽく・・」とプレッシャーを感じて欲しくないという、気持ちでもあります。
しかし、今回の三渓園では場の空気感はもちろん、作家さん自身も着物をお召しの方が多く、着物で良かったな・・と思ったのでした。
非常に盛況で、接客中の方にはお声掛けできなかったのですが、とても良いご縁もいただけそうで、総じて楽しかったです。
今、染織や工芸といったジャンルが非常に盛り上がっていると感じますが、その熱気に触れるのはたまらない体験。
うん、やっぱり楽しかった。今度は着物で行ってもっと楽しもう。
次回はぜひ、このブログをお読みの方も参加をお勧めいたします。
良い会でした!
作品担当 井上英樹