格子の着物を大人っぽく着る、安田英子さんの久米島紬とルバースさんの花織帯コーディネート

さて、片隅で再始動した「千成堂のリユース・新古品コーナー」はご覧いただきましたでしょうか?

手に入りにくい掘り出し物の工芸品やお洒落に着こなせる、良いサイズ感の着物をメインにご紹介していこうと思っています。

掘り出し物と言えば、初回から「安田英子さんの久米島紬」が極上のコンディションで入荷しています。

当店はなんとなく「縞」と「格子」の着物に苦手意識があります。

なぜなら、どうしても素朴さが前面に出がちで、都会的やらお洒落やらの言葉と遠くなるからです。

故・井上和子もそうでしたが、割と意識的に避けていたようです。

ですが、掘り出し物というのは突然にあるもので、リユース系も扱う問屋さんをスタッフと一緒に訪ねた時に「これは素敵!」という格子をスタッフが発見しました。

最初はうーん、格子か・・と思っていたのですが、女性スタッフの感性は絶対と思っていますので、仕入れておきました。

本場久米島紬の名手 安田英子さんの制作する久米島紬は、すっきりしたセンスに定評のある京都の某紬問屋さん(当店とも取引があります)のオリジナルを手掛けていることも確認できます。

本場久米島紬は制作を一人の職人さんが手掛けます、そのため、作り手のセンスが全ての意味で作品に反映されます。

赤みがかった大地のような色や、こっくりと深い泥染の鉄分の色が久米島紬の特徴ですが、この着物はどちらともつかないような、奥に緑を含むようなアッシュな茶色。

少し曇らせた黄色の格子が実に収まりが良く、雰囲気の良い逸品でした。

合わせた帯は2018年にこの世を去った、ルバースミヤハラ吟子さんの帯です。

国画会・沖展会員、沖縄県指定無形文化財技術保持者としてあまりにも実績のある方です。

ルバースさんの作品は、琉球王朝の伝統技法とすっきり洗練された現代的な感性が融合した洒脱な雰囲気が最大の特徴で、その色使いや雰囲気は誰にも真似ができない領域に達していました。

「都会的な花織」というキーワードで語られることも多く、私的にも非常に好きな作家さんの一人です。

こちらの花織も刺繍のようなてぃーばなで描き出された、落ち着いたトーンの柄が実にシックで都会的。

沖縄の強い光線というより、秋の憂いを帯びた日の光のような、何とも良い空気です。

半面、非常に落ち着いた雰囲気の帯です、少し元気さが欲しいと考える方も多いのではないでしょうか。

そうです、この格子のような、少し強い着物に合わせてあげると、見事な調和を見せてくれるのです。

また、違うパターンとしては「岡本紘子さんの型染め帯」も考えました。

地色の黄色がリンクして、花織に比べるととても可愛らしい雰囲気が出ます。(この場合、素朴な雰囲気が強調されます、気分で選んでも良いですね。)

今回、大人っぽく着るコーディネートということで、ルバースさんの花織を選びましたが、この安田さんの久米島紬のように、様々な可能性を秘めた格子の着物というのはコーディネートしていて楽しいですね。

ヴィンテージ的な価値のある着物に出会えるリユース品は、難しいですが、興味深いジャンルです。

(正直、出物は年々減っていて確保に不安はありますが・・)

あまり沢山発見できるかはわかりませんが、楽しい出会いが演出できるよう、頑張って探していこうと思います。

作品担当 井上英樹

欲しいもの、お困りごと、作品担当が解決いたします

「自分の着物にあう帯を見つけたい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
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「お洒落なコーディネートがわからない」
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「紬をはじめたい」
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常に産地に足を運び、作家さんとものを作り、お仕立てを知り、そして繋ぎ手の問屋さんとも情報を共有しています。

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