「ほどよい値段で、着た人が飛び切り素敵になる」
「本当に似合う色をオーダーメイドで楽しめる」
私たち、千成堂着物店発 オリジナルの飛び柄小紋が到着いたしました。
先にお礼を言わせてください、企画に賛同いただいたお客様、問屋さん、染匠さん皆様のおかげです。
最大の特徴はオーダーメイドに強いことです。
「オーダーメイド？高いんでしょ？」
というご心配も不要、生地の変更などなければ追加料金もいただきません。
お好みの一反をデザインさせていただきます。
あなたに似合う一反をデザインさせていただきます
私は、皆さまのお買い物には、少なからずの妥協があることが気になっていました。
沢山の在庫から延々と探すのも疲れてしまいますし、あまりにも店主の世界観が前面に出過ぎたコレクションから選ぶのも窮屈（これは、私自身にも言える）、どこか自分で自分を納得させないと、選べないのではないでしょうか。
ピンとくる一目ぼれの出会いもあれば、「ここをもうちょっと、こう・・」のように、腑に落ちないこともあると思います。
「悩むより作った方が早いし、納得できる」
私は、比較的自由のきく飛び柄小紋で、この思いを解決できる何かをずっとつくりたかったのです。
価格を超えたコストパフォーマンスへの挑戦
また、この刺繍の飛び柄小紋は私史上最大に「コストパフォーマンス」への挑戦ともなりました。
普段から自身の作品、お客様の作品とデザインやプロデュースをしていますが、どうしても、手仕事の集合体である着物や帯は高額になっていきます。
一点ものである以上、規模の経済も効かず、頑張れば頑張るほどに最高級の価格帯に近づいていきます。
ですが、今回の刺繍の飛び柄小紋には「手に取りやすい！」というテーマを設定して取り組みました。
普段よりバックアップをいただく東京の問屋さんを訪ねた折り、企画になんとか乗っていただき、実現にこぎつけました。
刺繍の技法を「抑える」
これは贅をつくした手刺繍や京縫いではなく、機械の刺繍です。
機械とっても全自動ではありません。かなり職人さんの調整が必要であり、生地に「ツレ」をつくらずに刺繍を施すのはなかなか困難な仕事です。
最大の特徴は、出来上がりの風合いがよく、また、手刺繍に比べれば値打ちであることです。
地色と刺繍の差し色に変化を付けない無地感にこだわり、高級感のある調和を目指しました。
地色を「盛る」
また、こっくりと深みのある地色の演出には最大に配慮いたしました。
一旦、地色を染めてからさらにもう一回の手引き染めを施す「二度引き」という手のかかる制作方法をとってもらっています。
これによる色味は奥行きと深みを感じさせる、良いものとなります。
また、「奥に青の透ける黒」「温かみのある水色」「寒色に寄せた焦げ茶」のように微調整を利かせることも可能となります。
（※この調整はデザインの一部としてご相談の上お任せいただければと思います）
染匠のアドバイスをいただき、美しい染め上がりと穏やかな艶のある生地も厳選いただきました。
刺繍を抑えた分、色味の演出に力を入れました。
では実際にどうなるのか？私の考える世界観をご覧くださいませ。
満足のいく紫ができました！「紫水晶色」
最初のご提案用に自信の一反を制作いたしました。
色味はグレイッシュで青みの紫「紫水晶色」これが、私の考える一色目です。
紫色の攻略は私の中で課題になっていて、素敵な雰囲気・地味にならない・品が悪くならない・この三点をクリアした紫は本当に難しかったです。
青みの紫色は都会的であり、華やぎと落ち着きをクリアした絶妙の大人色。
今回の制作にご協力をいただいた東京の問屋さんで、あれでもないこれでもないと、色々な反物を見せてもらっていたのですが、とある江戸小紋の地色に目が留まり、そこから制作をお願い致しました。まさに偶然の産物です。
暖色、寒色両方の要素を持ち、着る人の肌色を美しく見せるニュアンスカラー。
目の肥えたお客様にもこれなら自信を持って紹介できる。そんな良いスタートが切れました。
着物にも、羽織にも、道行にも
お仕立ての幅広さも魅力の一つです。
着物はもちろんですが、羽織や道行など羽織ものとしてもお仕立てが可能です。
配色も合せて、楽しみかたは無限大です。
つくりたいあなた! まずは、お声掛けください
この件に関わらず、オーダーメイドをいただくお客様の割合は店頭とオンラインで半々くらいです。
お忙しい方・遠くの方には特に喜ばれますが、離れていても当店にオーダーをいただくことは十分に可能です。
もちろん、お手持ちの帯に合わせてつくることもできますし、カラー診断などの結果に合わせたデザインも可能です。
ご検討中の方はまずはメールかLINE、チャットなどで私までお気軽にご相談ください。
やり取り、打ち合わせを重ねて生み出されたあなただけの一反、まさに格別です。まず、やってみましょう。
※私たちからの提案カラーも着々と登場の予定。こちらもどうかご期待ください！
作品担当 井上英樹
