【雑誌掲載内定】水彩画のように、透明感のある無二の友禅染「佐藤碧」さんの作品を取り扱い開始いたしました

新しい作家さんの登場というのは、いつの日も、わくわくするものです。

染色作家 「佐藤碧」さんの作品がいよいよオンラインに登場いたしました!

祝掲載内定!佐藤碧さんの帯が雑誌に出ます

佐藤碧さんの帯が着物専門雑誌にコーディネートで掲載されます。

産地の染織 本場久米島紬と合わせて、アート性と伝統的な世界観の融合を目指しました。

メディア掲載品(一覧)

佐藤碧さんとの出会い

佐藤さんは1995年東京都生まれ、女子美術大学を卒業後、和のテキスタイルメーカーに就職。

現在は女子美術大学に戻り勤務しつつ、自身の作品を創作しています。

当店で素敵な日傘を発表していただいている、注染作家「内藤早苗」さんからのご紹介でご縁をいただきました。

「オリジナル作品、制作いただける方に心あたりありませんか・・?」

というある日の質問から始まったご縁です、女子美術大学つながりです。(ありがとうございます!)

佐藤碧さんは友禅染めを主力とする作家さん。

季節の染め帯など、いわゆる呉服的な糸目友禅の技法を自身の視点で解釈、その技法をベースに染料のにじみやぼかしを高度に組み合わせて、作品をつくります。

透明感のある配色と、抽象的でコンテンポラリーな表現が持ち味ですが、それを生み出す技法の源泉が、糸目というのは実に通好みで・・面白いチョイス。

絵を書くのに、油絵の具も、クレヨンも、鉛筆もない。

まず、作品ありきの柔軟な姿勢に興味しんしんです。

図柄の制作は水彩画から、ということも聞いていますが、抽象画の空気を染色の世界に直輸入。

従来の呉服的な世界には住んでいない、佐藤さんは先進的な「アーティスト」です。

こちらは九寸名古屋帯「沈然」、紬の生地に糸目とぼかしの友禅染め帯です。

抽象的なデザイン、水彩画のような透明感、染料のにじみを生かした、まさに佐藤さんならではの世界です。

緑がかった青のワントーンに黄色と緑の差し色がアクセント、素敵です。

お太鼓部分は柄を大きくとってあり、展示にも耐える、見ごたえのあるものとなっています。

この作品は佐藤さんのinstagramのなかに解説がありますが、かつて見た「新宿御苑の水仙の情景」がデザインソース。

一面に並ぶ水仙の花々、植物の様子に感動をしたのは初めてで、それを作品に込めたそうです。

かなり抽象的なデザインであり、いわゆる、風景のデッサンではありません。

これは、きっとその光景を見たときに、心に湧き出た感情のそのものの。

自然のモチーフをそのまま写し取るだけではなく、咀嚼して表現しています。

帯の前柄はシンプルにまとまっています。

帯締めをどのように合わせていくか、楽しみがあります。

非常に新しい感性の帯ですので、着物も新鮮な「白」「三才山紬」というキーワードで合わせました。

普通、シンプルめな帯には柄の強い帯揚げや帯締めを合わせますが、その雰囲気を殺さないよう、少しのアクセントにとどめてみます。

同時に発表となりました「帯揚げ」、こちらも同じく水彩画のようなトーンが素敵。

初めて見たときに「こんなアートな帯揚げは見たことがない」と感動しました。

佐藤さんが言うには、「想いがまとまれば、進むのは早いです」とのことでしたが、計算されすぎない自由な線と配色が、美しい。

シャリ感、節感のある生地を選んでありますが、染めには狂いもなく、優れた技術も見ることができます。

さあ、コーディネートの撮影も頑張るぞ!と思ったら、こちらは即日完売でした。

少しひねりの効いた濃い色の着物にスパッといきたい、と考えていました。

思うのですが、一般的に「若手」とされるような染織や工芸の作家さんのなかに、すごい才能の持ち主は確実にいます。

私は、そんな方たちの活動に興味がありますし、どんどん、飛躍していくことが必要だと思っています。

ギャラリーでの展示会や卒業制作、オンラインでの作品発表や、ご紹介、立候補などなど、とにかく新しい才能を世に問いかけていきたいと思います。

ここ数日も何人かの作家さんとの制作が進んでおりますが、染織の世界では、ご紹介したい方はやや稀、佐藤碧さん、頑張っていきますので一つよろしくお願いいたします。この世界観は、無二ですよ。

作品担当 井上英樹

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

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