「本物を、本物を見なきゃだめだ」フォリア 仁平幸春さん&甲斐凡子さん展を見て

Foglia展2021に行ってきました

2021 2/20 表参道のPerryHouseGalleryで行われた フォリア 仁平幸春さん&甲斐凡子さんの作品展を見てきました。一言で感想を言います。

「やっぱり、本物を自分の目で見ないとだめだ」

です。

仁平幸春さんは一言で言えば「独立型」の染色作家さんです。「Foglia(フォリア、イタリア語で葉の意)」という名義で染色工房を主催されています。通称は「親方」。甲斐凡子さんはそこに所属する染色家。当店のオリジナルでもおなじみ、アンティークレースをはじめ、更紗、ロウムラなど独自の表現を追求しています。

仁平さんは特に大御所をはじめとする作家さんのもとで修業をした方ではありません。強調して言えば、「〇〇さんの弟子!」のような良くある表現には懐疑的でさえあります。まさに徒手空拳、自身の世界観で全てを切り開いてた方です。

「実際に着た時に、作品がフルパワーになる」

「帯を締めたときに横の部分や裏が立体的にコーディネートされる」

とは仁平さんの印象的な一言ですが、絵画的な感性を重視する染色作品に対して、実際に着たときに完成する着姿を重視する、ファッション・デザイン的な切り口が最大の特徴。

そして、哲学偏重というわけではなく、確かな技術で文句のない一本を取りに行く達人。こんな方は会ったことがありません。

工房の作品は作品展以外では、公式インスタグラムでも発表されています。

工房のお弟子さん募集にも書いてあるのですが、オンラインでの発表にも力を入れており、まさに現代の染色作家とはこういうことでしょう。

しかし・・この写真だけで判断は、罠だな・・と唸ってしまったのです。

感動の本質を見落とすでしょう。

作品群を一貫して拝見して、また、額装品などアートな作品も面と向かって拝見して、その「平面上に表れた立体感」に、とても驚きました。

明るい色は前面に出る、暗い色は後面に下がる。ぼかしは陰影を彩り、脳を混乱させる。

まさにトロンプルイユ(目の錯覚を利用した、だまし絵)のように、立体的に迫ってくるのです。

フォリアの作品はその繊細な表現力はもちろん、グラフィックデザインとしても完成された「かわいさ」もかなりのものです。写真からもかなり伝わってきますが、ある意味これも「罠」。

写真だけでぺらーっと作品を見てしまうと「あらかわいいレース柄・・」「鳥がポップね!」「今っぽい花の色ですね」といった感想で話が止まってしまい、作品の持つ立体感や仁平さんの話すこだわりの背景など、もっとも感じるべき部分が抜けてしまいます。

私は、この仁平さん、甲斐さんの作品でもっとも見るべきは「凝縮された小さな世界の息遣い」と「立体感」ではと感じています。

写真だけで見てしまうと、その感じるポイントは中々受け取ることが難しい、いや、不可能かもしれないです。

今、オンラインを通じて作品を見たり、評価したりする場面は確実に増えています。

ですが、やはり作品と面と向かって、前から見たり、横から見たり。後ろから見てみたり。

また、作り手の話を聞いたり、感想を伝えたり。

そんな体験は大切にしていきたいな、と強く思うのです。

私自身、オンラインショップの運営も手掛けていて、なかなかすべてを伝えられないもどかしさはあります。悩んでいます。

ですが、素直に受け取った感動や、作り手からほとばしるオーラのような見えないものを、何とか込めていけないか・・と思っています。

今回のフォリア展は、そんな基本的なことを強く感じた、とても有意義で楽しい時間でした。

今、オリジナルの作品を仁平さんにお願いしていることもあり、一ファンとしても仕上がりがとっても楽しみです。

さて、できるか。世界観、出せるか。

作品担当 井上英樹

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