「 今までの自分の着物に見慣れてしまった 」「 同じような色味の着物が多くなってしまっている 」「顔映りのよい着物が欲しい」方に、今お勧めしたいのは「ピンク」の着物。
先入観で避けている方もあると思いますが、ぐっと若々しく華やいで見えるピンクは大人にこそ似合います。
一言でピンクといっても、幅が広く選べるのは着物ならでは。その人に似合うピンクは必ず見つかります。
自分の肌の色を美しく…新しい自分を楽しむ…自分自身の見え方が変わる…上手に着こなすコーディネートの「ヒント」を集めてみました。
ヒント1. 大人に馴染む「ピンクベージュ」を着物に取り入れる
牛首紬、オリジナル染め小紋の色味は薄梅鼠のピンクベージュ。落ち着きがあり日本人の肌にナチュラルに馴染む色味です。
コーディネートは、染め帯の桜が咲き乱れる景色から着物への桜の花びらをドラマチックに表現しています。着物の桜と帯の桜をシンクロさせて大人の女性の洒落た演出はいかがでしょう。
着物と帯が豪華なので帯揚げはシンプルに着物と同色に。一番着物の生地を美しく魅せる色をチョイスいたしました。帯締めの色は帯の中の桜の蕾の配色からのイメージです。
ナチュラルでなじみの良いピンクベージュ系は、取り入れやすい大人の色味。是非挑戦してみましょう。
ヒント2 「 ピンクがかったグレー 」の着物は控えめな光沢感で選ぶ
綾八丈織は灰桜のグレイッシュピンク。光沢のある艶感でさらにお顔映りが良くなること間違いなしです。
洛風林の帯は個性的でモダン。一番お洋服感覚のセンスが活かされるコーディネートです。
帯にインパクトがあるため、帯を基本に帯締めをチョイス。選んだ白は帯が一番美しく映える色です。帯揚げは帯の色から取った似紫を合わせました。
ヒント3 帯回りの小物は引き締まった色味を選ぶ
雪輪小紋の十日町お召の色は灰梅の白ピンク。明るさがありながら派手ではなく、しっとりと魅せてくれる色味です。帯は最近注目されている更紗模様。その更紗が引き立つような象牙~樺茶色のぼかしの帯締めで爽やかな色合いになったところを黒鳶色の帯揚げで引き締めてみました。
帯回りに引き締め感のある配色の小物を選ぶと、ピンクはぐっと大人っぽく着こなせます。
大人が活き活きと輝く色味、それは「旬のピンク」
自分のピンクを考える・・・自分がさらに磨かれる生き生きとした色をまとうのは想像するだけで心が踊りませんか?
着物は永い時を超えて今、なお生き続けるもの。「今だけ」「それだけ」という事は有りません。ピンクも年代に合ったコーディネートで楽しめるのです。
柔らかな大人の色、洗練された雰囲気でピンクデビューをいたしましょう!