千成堂着物店の新プロジェクト、<美しい日本の手仕事>が始まりました。日本各地の伝統工芸品や作家様の手仕事を旬の着物の視点からセレクトさせていただきまく試みです。
今回、お取り扱いをさせていただいたのは<漆工房 橋爪>橋爪玲子さんの帯留です。優しく美しい照りは上品な帯まわりを演出してくれます。
漆工房 橋爪
和歌山県海南市の北西部にある漆器の町、黒江。
漆工房・橋爪はこの地で130年余りにわたって漆に携わっています。プラスチックやカシューは使用せず、蒔絵(まきえ)、彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、螺鈿(らでん)などの伝統的な技法を用いながら、本漆でひとつひとつの作品を手仕事で丹念に制作しています。
伝統に育まれた日本の工芸は、四季の移り変わりを慈しむ日本人特有の世界を生み出しています。
特に漆工芸は上古・天平時代から延々と続く日本の伝統工芸。先人が築いた貴重な技術を受け継ぎ、現代に生かすべく微力ながらも努力しています。
今回ご提案させていただく3型ともに一点ものの作品です。
色漆のブローチ帯留 (金の研出蒔絵×平蒔絵 / 橋爪玲子 作)
美しい日本の朱赤、ブローチ兼用の帯留です。金色の研出蒔絵、点の部分は平蒔絵の技法で描かれています。
最初に作品を拝見した時に橋爪玲子さんの作品には独特のミニマリズムがあると思いました。手仕事の温もりはもちろんなのですが、無駄のない意匠にはどことなく都会的なムードが漂っています。直径4cmと少し大きめですので、帯まわりに表情のあるコーディネートが楽しめます。
¥24,000 + tax
黒の結城紬と長楽こぎんの帯に合わせてみました。モノトーンの世界感にほんのりと温かみが生まれました。
木地の拭漆×銀梨子地 帯留 ( 橋爪玲子 作)
拭漆(木地)に銀梨子地(銀消粉と梨子粉)で花を描いた作品です。ダークブラウンの地に美しく浮かび上がる意匠が小ぶりながら印象的です。直径2cm弱。
¥10,800 + tax
instagramでも人気を集めたコーディネートです。大城永光氏作 / 琉球花織の帯と合わせてみました。柔らかいトーンのコーディネートに質感が加わりました。キリッとスパイスの利いたコーディネートになります。
水牛の角 帯留 (水紋 平蒔絵 / 橋爪玲子 作)
優しい艶のある台は水牛の角を磨き上げたもの。平蒔絵の技法で水紋を描いています。夏物から冬ものまで、シーズンを問わずコーディネートが楽しめそうな質感です。落ち着いた光沢はまさに無駄のないミニマルな世界観です。直径2.7cm
¥22,500 + tax
久米島紬 × 波網代編みバッグのコーディネートに合わせてみました。茶系や黒系が定番の久米島紬ですが、ゆうな染の優しい色使いが印象的な着物です。ワントーンに合わせた帯まわりにさりげないアクセントを添えてくれます。
現在店頭にてご紹介しておりますが、お問い合わせ・ご注文はお気軽にご連絡下さい。各一点限定です。