着物×ブランドバッグのコーディネート。少し季節を先取りするのがポイント。
着物をお洒落に着こなす人は季節を先取りする。
昔から、着物をお洒落に着こなす人は季節を半歩先取りします。日本には四季がありますので、かなりきめ細かな感性が必要ですが、その分何倍も楽しめるとも言えます。
衣食住における日本人のこだわりや、物作りは海外でも高く評価されています。着物の場合は特に、細かい約束事があり生地、仕立て、柄、小物類と数え上げれば切りがないくらいです。しかし、あまり堅苦しく着物着こなしルールを考えても楽しくなってしまいますよね?
しかし、当然ですが着物のワンランク上な着こなしをマスターして、周りをハッとさせたいものです・・。
日本古来のカラーコーディネートで着物の着こなしをワンランク上に仕上げる。
ワンランク上の着物コーディネートを手に入れる上で、一番わかりやすい・手に入れやすいポイントがあります。それは着物の配色(カラーコーディネート)です。
平安時代に始まったと言われる衣服の配色美は、いずれも自然を手本にしたものです。季節の移り変わりなどを捉えた繊細な美的感覚を生かしたこの着物コーディネートは現代では”重ねの色目(かさねのいろめ)”と呼ばれています。
春のカラーコーディネートなら、ピンク系を中心にした”桜重ね”、もう少し季節が移ると”菖蒲重ね”などなど、季節を捉えた日本古来のカラーコーディネート術が二百以上あると言われています。
奥が深いですね。半襟や伊達襟にも取り入れたいカラーコーディネートのテクニックです。
千成堂着物店流。季節先取りコーディネート!レディディオールをワントーン。
季節を半歩先取り。桜色を意識して着物×ブランドバッグのカラーコーディネート。
春霞を思わせるような上質な縮緬の色無地の袷に、優しいピンクと淡いグリーンに金糸銀糸の華やかな袋帯を合わせてコーディネート。まさに春を感じるワントーンな着物コーディネート。
バッグは飛び切り甘いパステルピンクのレディディオールを採用。華やかな淡いピンク×ゴールド金具のカラーコーディネートはまさに春。
結城紬×ヴィンテージ エルメス ケリーバッグ。大人の普段着着物はベージュ系、極上のカラーコーディネートでまとめる。
竹の模様を織り出した結城紬に、若葉の野山を思わせる袋名古屋帯と帯締め、帯揚げをグリーン系で合わせてシックなコーディネート。バッグはエルメス ケリーバッグ32。希少なヴィンテージ。
こちらも合い言葉はワントーン。クラシックなアイテムを選んでいますが、都会的にまとまっていると思いませんか?それはワントーン着物コーディネートの効果。冬の着物コーディネートとは一線を画した、爽やかなベージュ系着物コーディネートをご提案。軽い色味のワントーンコーディネートはまさに春先の着こなしです。
着物の着こなし。存分に楽しみたいのは季節感!ちょっと先取りがポイントです。
着物のコーディネートを考えた時、必ず押さえたいのは日本古来の配色ルール。しかし、そこだけに縛られては、着物の着こなしが息苦しくなってしまいますよね。
”季節感を半歩先取りする”と心がけるだけで、かなりコーディネートが楽になってきます。季節の花や植物、柄のモチーフも含めて半歩先取り。ワンランク上の上級着物コーディネートを考えるときマスターしたいコツですね。