結城紬価格の秘密。リサイクルでも最高級！結城紬の袷で今年風のコーディネートを手に入れる。

着物ファンの憧れ、結城紬。いつかは手に入れたい最高の逸品です。

なぜ私たちは、結城紬を求め、熱狂してしまうのか・・。

華やかでも豪華でもない、一般的には普段着かお洒落着にしかならない一つの織物。しかし、結城紬を着こなせたとき、確実に一つ上の”女”を手に入れることができるのです。今回はそこを語ってみたいと思います。

結城紬に私たちが憧れる理由。

風合い、着心地、希少価値、そして価格。大きく分けるとこの4点が主な理由ではないでしょうか。

紬には着たときに、さらり・ひんやりした感触のタイプ（大島紬タイプ）、ふんわり暖かい感触のタイプに分かれます。結城紬は後者、ふんわり暖かいタイプになります。また、軽い着心地も同時に味わえます。これ以上ない風合い、他にない着心地は結城紬の大きな魅力の一つです。

結城紬には繭を広げた真綿から紡いだ、撚りをかけない紬糸が使われます。

地機織り（織り手が床に座り機に張る経糸を腰当てに結び、腰の力で糸の張具合を調節しながら織る）と言われるものは特に、手間もかかりますが結城紬独特の弾力のある織り味が織地に生まれます。この職人技なくしては、最高の着心地は作ることができません。

勿論染めは、天然染料。この2つの感触が合わさった時、たぶん私達日本人の、手造りのもの、手間を惜しまず作り上げられたもの、自然や四季の感じられ物を愛でるDNAに触れるのだとおもいます。

非常に手間をかけて、熟練した職人から生み出される織物。織本の減少もあり、希少価値は年々上昇しています。（もちろん価格も！）価格というのは一言でいえば”ステータス”につながるものです。

下世話ですが、高いものほど手に入れた時の喜びは大きくないですか？感情をダイレクトに刺激する価値を結城紬は持っています。確かに非常に細かい160亀甲などになれば、めったに手に入りませんし、相当高価になります。ある意味では貨幣価値にすら相当します。

いくら希少品、揺るがないステータスがあるとはいえ、場合により7桁を超える金額の着物は・・厳しくありませんか？ここで、検討したいのは・・そう我らがリサイクル着物。

結城紬にも織り方や柄の細かさで、比較的買いやすい価格のものもあります。リサイクル着物で、安くて良いものを賢く選び、じゃんじゃん着ることも可能ではないでしょうか。

さらに言えば、コーディネートしやすい柄行は、実はお手頃な値段のものに多く存在ます。

細かい古典的な柄よりも、シンプルな柄行のものが今の気分。目の粗めな織りであれば、お手頃な価格＆デザインも比較的落ち着いたものも多く見つかります。リサイクル品の中から、比較的気を使わない一枚を選ぶのも良い選択ではないでしょうか。まさにリアルクローズ。

さらに大切なのが、柄の選び方と全体のコーディネートです。特にリサイクル着物、アンティーク着物から選ぶ場合、八掛のコーディネートに注意が必要です。

昔風の八掛けの色（鮮やかな反対色）は避け、柄行きも現代に合うものを吟味する。これだけでも驚くほどに今風の、流行りの着物コーディネートを手に入れることができます。

まとめれば古いものをそのまま着ている様に見えてしまわない事。先代の方々の素晴らしい手仕事に感謝しつつ、現代の建築様式のなかでも生きるコーディネート。そんな着こなしで、心行くまでこの結城紬という織物を楽しんでいきたいですね。

いかがでしょう?リサイクルの結城紬、今こそ手に入れて楽しみましょう！