あたらしく入荷した「有松鳴海絞」の帯は、手絞りで描かれた立枠模様がシックな紺地に映える、お洒落な帯です。大人っぽさ、手仕事のやさしさが絶妙なバランスです。
さらりとした生地風を生かして、結城縮の単衣に合わせるイメージでコーディネートいたしました。
足元には、弊店の縮革製草履を合わせ、絞りの鼻緒でちょっとした遊び心を加えました。水牛の角に蒔で瑞雲模様を描いた橋爪玲子さんの漆の帯留めがさりげなくきらめき、上品なアクセントに。
単衣の着物はいままでは、春と秋(5〜6月・9〜10月)季節の変わりめ専用の着物でした。
ですが、ここまで気温が上がってくると、暑くて現実的はありません。格式のあるフォーマルな場面以外では、気温や体感を重視して選ぶ傾向になっています。
具体的には気温20℃〜25℃・カジュアルな場面は単衣が心地よいです。また、紬×羽織の王道コーディネートもご用意しておきましょう。重ね着を温度調整もばっちりです。
今回の結城縮は地風もさらりとしていますし、白の縞シンプルで、羽織のコーディネートも色々に楽しめます。濃い色の紗やオーガンジーレースなど薄羽織は着回しの意味でもベスト、おすすめです。
わたしたちは、「着る人がどれだけ素敵に引き立つか」を一番大事にしています。お客様それぞれに似合うもの、大切な思い出がつまったもの、そしてふと心に響く新しい発見――そんな一式をご提案したいと、いつも心を込めてコーディネートをしています。
お客様のために吟味して揃えた店内アイテムから、取り寄せ、別注制作まで、あらゆる手段を活かして「あなたらしさ」のある装いをご案内しております。「自分に似合うものがわからない」「今の気分にぴったりの着物が欲しい」など、ぜひ気軽にご相談ください。メールやLINEでのお問い合わせもお待ちしています。
着物は出会いとはよく言ったものです。感性を豊かに、心にじんわりと嬉しさがこみ上げるような「素敵な出会い」のお手伝いができたら嬉しいです。