着物に合う腕時計を選ぶコツ。
着物を着るときに、一般的には腕時計はつけないと言われています。
”懐中時計を使う”、”携帯電話でちらっと時間を見る”そんな方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
しかし、ここは着物と腕時計のコーディネートに挑戦してみたいと思います。
目立ちすぎない位置に時計する。そして着物を傷つけないようななめらかなデザインを選ぶ。
「私自身、ふだんは懐中時計愛用していますが、腕時計を楽しむ気持ちはよくわかります。また、お仕事で必要なときもあるでしょう。そんな場合、手首よりちょっと奥、動いてもそで口に引っかからないところに時計をつければいいんですよ。」
引用:森田空美の「きもの塾」より。
「着物に腕時計はしてはいけない」そんな風に認識している方も多いと思います。
しかし、森田先生がムック本でコメントしているように、腕時計のコーディネートを楽しみたいシーンもあると思いますし、またお仕事上、腕時計が必要な方も確かにいると思います。
現代の生活において、時間を把握しなければいけない場面も多々あるのに、なぜ付けてはいけないのでしょうか・・。
着物で腕時計をしてしまうと、着物を傷つける可能性がある、これが大きな理由です。
非常に高価な正絹、デリケートな素材を基本とする着物では確かに、キズを付ける危険は避けたいです。
しかし、逆に考えれば「キズが付きにくい」腕時計を選べば間違いないのではないでしょうか?
目立ちすぎない位置に時計をして、着物を傷つけないようななめらかなデザインを選ぶ。
この部分を満たせば、着物に腕時計は十分コーディネートが可能だと思います。
注意、式典シーンで時計は要注意です。とくに結婚式・・。
式典関係のシーンでは、アクセサリーや腕時計のコーディネートは注意が必要です。
なぜかというと、式典には幅広い年齢の方が参加します。
必ずしも、全ての方が着物と腕時計のコーディネートを好意的に見てくれるとは限りません。
また、マナーの本などでは結婚式では腕時計はマナー違反の扱いを受けている場合があります。
時間を気にする=早く帰りたい、と受け取られる場合があるからです。
場との調和を必要とする式典のシーンでは、少し気を付けたほうが無難です。
お勧めの時計をベルト・デザインで選ぶ。
デザインで選ぶコツ、厚みと引っ掛かり。
デザインで選ぶ際、なめらかで厚みの少ないデザインを選びましょう。
擦れた時、引っかかりがあるようなデザイン・サイズ感は、デリケートな着物地には不向きです。
ベルトで選ぶ。
お勧めは、布製のベルトやレザー製のベルトです。
華やかな着物に合わせるなら、少し光沢のある”サテン地”のトワル・ベルト。紬をはじめとした少しカジュアルな場面では、レザー製のベルトがお勧めです。コーディネートするシーンに合わせて、選ぶのが正解です。
引っかからないようななめらかなデザインを選びましょう。
ギザギザの多いデザインのベルトは、袖の内側を傷つける可能性があり、あまりお勧めできません。
アンティーク時計という選択。
アンティークの腕時計はとってもお勧め。
小ぶりで、少しレトロなデザインは言うことなしに可愛いです。また、着物に合わせても主張しすぎない、控えめな輝きもいい感じです。
また、薄めのデザインがリリースされている、ヴィンテージ・カルティエも良いチョイスではないでしょうか。
ロレックスなど、スポーツ感のあるブランドのモデルより、カルティエやヴァンクリーフ、ショパールなど本格派ジュエリーブランドより多くのモデルがリリースされていると感じます。
まとめると、小ぶりで引っかかりのないデザイン、主張しすぎない控えめな雰囲気。このあたりを押さえておけば、着物に合う腕時計もばっちり選べるのではないでしょうか!
良い腕時計があれば、是非教えてくださいね。