【コーディネート3選】着物や帯の可愛らしさを引き締める「ダークトーン」の合わせ方とは

思わずため息がこぼれる「別注 本場結城紬の着尺」に「総絞りの帯」。美しさと可愛らしさが究極に楽しめるコーディネート。

「これは上手く合っているな~」と一目置かれる、濃紺の帯締めがもつ引き締め効果が見てとれます。

やはり、着物や帯に宿っている良さは、ぼやけさせず際立たせていきたい。今回は、そんな素晴らしい着物と帯、それらを際立たせるために効果的な小物たちとの素敵なバランスをご紹介いたします。

着尺 本場結城紬 「裂取 百亀甲細工」 千成堂別注 に 藤娘きぬたや 九寸名古屋帯 総絞り を合わせて

こちらは、本場結城紬産元 織元卸商11社のひとつ小倉商店の手掛けた本場結城紬着尺です。当店の別注品として1年間ほどをかけて復刻していただきました。
小倉商店さんでは、日本の養蚕農家の保護や繭の確保、結城紬の技術保存を目指して、純国産結城紬を作りだしています。そのこだわりは格別で、養蚕農家から真綿商、小倉商店さんまでが一体となり、生産履歴が明らかなものを取り扱っています。糸への拘りが生み出す、極上の結城紬です。


白よごしの優しい絹の白を地に、グレー系の糸で亀甲絣を織り上げ、華唐草や縞などを裂取風に配置した作風は現在ではほぼ見ることの無くなった希少な仕事。産地では細工物(さいくもの)と呼ばれていますが、複雑な柄を織り出した凝った作風も見どころです。あまりにも高度な技術と時間が必要となり、現代ではここまでの作品にお目にかかることは稀です。

様々な年代を完璧に素敵に魅せる一反として間違いない逸品です。大切な一生ものの結城紬として、是非お勧めいたします。一生だけではありません。三代着て完成されるとも言われる結城紬。その奥深さを是非、ご堪能下さい。

合わせた帯は、絞りの最高峰として知られるブランド「藤娘きぬたや」の九寸名古屋帯です。

ひとつひとつ手で糸括りし、染める絞り。それだけでも十分手間のかかる作業ですが、通常綿糸で括る絞りを、こちらではより細い絹糸で括ります。そのため、巻きの回数は倍以上といいますので、まさに気の遠くなるような仕事を経て完成される逸品。

括り糸を解いたときの、一粒一粒の細かな絞りの立体感、そして染めの華やかさは、こうした圧倒的な技術力から生まれます。同じ作品は二つとできない、唯一無二の手絞り染め。

ため息がでるような美しさは、憧れの絞りの帯です。美しさだけでは無く醸し出す可愛らしさは、藤色の地色に流れる様なお花が青丹や紺碧や紫黒で咲いている柄ゆきから。

上品でありながら愛らしさ溢れる帯で心まで躍る着姿になることでしょう。

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ) 「LUNDI(ランディ) 1」 NIGHT BLUE ハンドバッグ / 千成堂別注モデル


こちらは、コーディネート画像にはありませんが、是非、合わせて持ちたいバッグとしてご提案したい、東京都台東区 藤田勝治さん率いるレザーグッズブランド「SHOJIFUJITA」さんに制作をお願いしたハンドバッグです。


”「時」が作るデザイン”をブランドの哲学としており、日本国内の工場で作りこんだ独自のベジタブルタンニング・レザーを主に使用して制作されたバッグ達は、使い込むことで味わいと上質感をさらに増していきます。
こちらは「LUNDI(ランディ) 1」。「和装」にも合うバッグとして、既存のデザインからカスタマイズを加えた当店提案のスタイルとなります。パイピングを単色に揃え、ジッパーやロゴは全てシルバーに指定。ハンドルの付け根に白のアクセントステッチを加えて、知的なワントーンスタイルをデザイン致しました。また、別売りのショルダーストラップを付ければ、肩掛けショルダーバッグとしてもご使用いただけます。

色味はNIGHT BLUE、シュリンクレザーを採用しています。
内側には厳選した麻生地を使用、軽さと通気を確保してあります。
あくまでも上品にまとめた、コンサバティブな雰囲気は洋服はもちろん、着物のスタイリングにもぴったりとマッチします。

着尺 本場結城紬 「裂取 百亀甲細工」 千成堂別注 に 洛風林 「連珠花文」 飛天錦 袋帯 を合わせて

着尺はトップ画像と同一のため、紹介はそちらをご覧ください。

合わせました帯は、洛風林の手掛ける飛天錦の袋帯「連珠花文」。正倉院の宝物に見られる小さな珠を並べた円環が大きな珠を囲む文様からの着想です。
飛天錦は箔糸を巻き付けた経糸を張り、一晩水につけて通りを良くした緯糸(濡れ緯)で織り上げます。豊かな表情と軽さを表現できますが、織ること自体が大変に難しい織り人泣かせの仕事。現在は飛天錦を織れる職人もおらず、新たな供給の一切ない希少品です。


華文の部分には落ち着いた輝きの金糸を使っています。真綿紬や御召はもちろん小紋から付下げ、シンプルな訪問着までを幅広く着こなせる上質な帯です。とにかく、上質で上品。それでいて幅広く楽しめる帯。なかなか出会えるものではありません。

洛風林は京都・御所北で帯を中心とした各種織物を手掛けています。「真実に美しいものは常に新しい」を信条に制作される帯は通や愛好家に絶大な評価を得ています。
現在は三代目 堀江麗子さんをはじめとした女性の感性が加わり、現代的で素敵な帯へ表現は深まりを見せています。

増田一也(MASUDA) 「KOUKOU (コウコウ) × navy」 ハンドバッグ / 千成堂セレクトカラー

こちらは、コーディネート画像にはありませんが、是非、合わせて持ちたいバッグとしてご提案したい、京都墨田区 増田一也さんの主催するレザーグッズブランド「MASUDA」さんに制作をお願いしたハンドバッグです。


”『日常に100年寄り添うバッグ』”がブランドのコンセプト。職人気質で端正なデザインは無駄のない美しさが感じられます。上質な牛レザー素材は日本国内の厳選されたタンナーによるもの、質感の高さはもちろん、ストレスを感じさせない軽さも併せ持ちます。また、色落ちやキズにも強く、ご愛用品として愛着の持てるバッグに仕上がっています。


「KOUKOU (コウコウ)」日本の高校生の持つスクールバッグにインスピレーションを受けたデザインです。色は当店の世界観にあうnavyをセレクト致しました。
内側には上質感の溢れる人工スエードを採用。ずっと触れていたくなるような優しい触り心地はもちろん、カビが生えにくいなど様々な特徴を併せ持った優れものです。
あくまでも上品にまとめた、コンサバティブな雰囲気は洋服はもちろん、着物のスタイリングにもぴったりとマッチします。

着尺 松寿苑 「しけ引染 ちりめん小紋」に 洛風林 「ボハラ刺繍」 九寸名古屋帯 を合わせて

着尺は、松寿苑さんが制作を手掛けた、しけ引き染めの着尺反物です。

反物の上に小型の刷毛を滑らせて染める、しけ引。専門の職人さんが数少ない、友禅染めの高度な一技法です。「しけ」とは、繭の外皮から引き出した糸を意味する言葉で、それほどまで細い線を刷毛一本でフリーハンドで描きます。やり直しの利かない、熟練の職人の手技が光る着尺です。

均一に引かれた繊細な線は繋ぎ目が分からず、熟練の職人の重みや凄み、といったものを感じる作品。

正確には「小紋」に分類されますが、個人的には色無地の感覚で楽しみたいお着物。当店の取り扱うしけ引は中でも上質かつ上品です。お迷いの方やお探し中の方がいらっしゃいましたら心からお薦めいたします。

合わせた帯は、洛風林の手掛ける紬地の九寸名古屋帯「ボハラ刺繍」。中央アジアのオアシス都市ボハラで始まった刺繍布スザニ。その感性の豊かな布から発想した意匠。節感のある紬地ですが風合いはさらりとしており、洗練された雰囲気です。黒の地色に落ち着いたピンクが調和した非常にお洒落な帯です。結城紬をはじめとする真綿の紬や織りの着物はもちろん、御召等や色無地にも映える上質な帯に仕上がっています。

こちらは、カッコ良さと可愛らしさの絶妙なバランスを楽しめる帯。パステルカラーが醸し出す愛らしい柄ゆきに、黒の地色が効果を発揮しています。全信頼を置ける洛風林さんの帯は、コーディネートを重ねる度に魅力が増していきます。どうかその溢れる魅力を、着姿で楽しんでいただけたらと思います。

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ) 「HIDDEN(ヒドゥン)」 BLACK ハンドバッグ / 千成堂別注モデル

こちらは、コーディネート画像にはありませんが、是非、合わせて持ちたいバッグとしてご提案したい、東京都台東区 藤田勝治さん率いるレザーグッズブランド「SHOJIFUJITA」さんに制作をお願いしたハンドバッグです。

トップ画像のコーディネートに合わせたバッグと同一ブランドです。

「HIDDEN」牛革のパーツを、さらに一層、やわらかいシープスキンで包み込んであります。まさにHidden(隠された、の意)です。
ジッパーの部分をダブルに調整いただいた、当店の別注的なモデルとなります。
色味はGREGE、滑らかなシープスキンとナチュラルシュリンクレザーを採用しています。
内側には厳選した麻生地を使用、軽さと通気を確保してあります。

こちらも含めて、今回ご紹介したバッグは全て洋装のバッグから当店の着物にも合うものをセレクトしたり、オーダーしたりしているものばかり。和装・洋装、どちらも気にせず持てるバッグはそれだけで使用頻度が高まりますし、何より和装に、洋服感覚のバッグを合わせることは、「今」のコーディネートを感じることのできる身近なアイテムとして必須。是非、素敵なバッグで時代に合ったコーディネートをお楽しみください。

ダーク色はワンカラーでまとめると効果的

さて、美しいもの、可愛らしいものをそれだけの組み合わせにはせず、黒や濃紺というダーク色で引き締めるコーディネートはいかがでしたでしょうか。ダークトーンは基本、上品にまとまります。ただし、ここで気を付けたいのは、黒と紺を混ぜてまとまる人はかなりのファッション上級者です。締め色を黒にしたら他も黒、紺にしたら紺で揃える、といったように小物の締め色はまとめるのが良いでしょう。

可愛い色味を引き立てる「ダークカラー」を使いこなす。

この秋から挑戦したい着物コーディネートでした!

<スタッフ マキコ>

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

ご相談と掲載品のお求め:
044-750-9554
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※公式通販サイト:
https://www.sennarido-kimono.com/

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