それは、何気ないお客様との会話から生まれたもの。お客様は「千鳥の帯留が欲しかった」とのこと。すぐにご用意できる既存のものをご案内すると「いや、こんな感じの・・」とアイディアが!
詳しくご要望をお聞きしてみると、イメージするお気に入りの千鳥のデザインがあるとのこと。写真をお送りいただき、諸々を練ることに。
作家さんには得意な作風があります。「草花が得意」「動物に強い」「鳥に詳しい」「シンプルは任せて」といった色々です。今回の要件は「伝統的な和のモチーフ」「愛らしい感じ」です。この感じ・・彫金作家 関口まゆみ(騎西屋)さんが必ず応えてくれるはず。
早速関口さんにお願いして図案を作成していただきました。アクセントになる金色のラインもお客様のご希望で、フルオーダーの千鳥帯留の作成がスタート。着物の部分からの写しです。図案から制作しますので、時間はかかります。春の頃に頼み→夏の終わりに届きました。なんとも愛らしい完全別注オリジナルの千鳥の帯留。
制作の過程は関口さんのインスタグラムでも公開してくれていました。キラキラではなく槌目をほんのりと入れてあります。金属の表情が締まり一層に素敵になりました。さすがのアレンジです。
和デザインの千鳥は数あれど、やはり自分の探し求める物との出会いは難しい…そんな時はオーダーメイドをしてみるのはいかがでしょうか?
ざっくりとした要望や「この着物に合わせたい」というニュアンスがあれば、見当をつけることも可能です。主に制作は作品担当の井上が繋いでいますが、想いを汲んでご制作くださる作家さんに上手に橋渡しをしてくれるはずです。さあ、探すよりもオーダーしてみませんか?
K様、この度はご紹介の許可をいただき、誠にありがとうございました。帯留め本当に素敵です!
(スタッフ マキコ)