着物でよく見る、伝統的工芸品のロゴ(通称:伝統工芸シール)。今見ても新鮮なデザインを生み出した亀倉 雄策氏と佐藤 可士和氏が似ている。

PA310017着物好きなら一度は見たことがあるはず、経済産業大臣指定伝統的工芸品の認定を示すシールです。このデザイン、本当にシンプルですが洗練された素晴らしいデザイン。デザインしたのは亀倉 雄策氏(wikipedia)、オリンピックのポスターやNTTのロゴ、フジテレビの旧ロゴマークなどが代表作です。

Kamekura_Yusaku

 

このロゴデザインが発表されたのは、かなり以前となります。ですが今見ても色あせない魅力があると思いませんか?無駄な要素をそぎ落としたミニマルなテイストは今発表されたとしても違和感が無いでしょう。

また、現代でこのテイストを持つデザイナーと言えば佐藤 可士和氏(wikipediaではないでしょうか?デザインした作品には今治タオルのロゴもあります。

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なんとなくテイストが似ていると思いませんか?

佐藤 可士和氏は国家的なプロジェクトのクリエイティブやロゴデザインも担当しています。どのデザインからも感じるのは流行に流されない、流されていかない完成された空気感です。ミニマルというのは、シンプルとは違い、本当に必要なものを目立たせるデザインの哲学です。本当に伝えたいことを研ぎ澄ませれば、デザインは時代を超えても美しいのではないでしょうか。

また、下に伝統工芸品の定義や産地を引用して纏めてみました。

経済産業大臣指定伝統的工芸品の定義について

概要(一部)

経済産業大臣指定伝統的工芸品(けいざいさんぎょうだいじんしていでんとうてきこうげいひん)は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年5月25日、法律第57号)に基づいて経済産業大臣により指定された日本の伝統工芸品を指す。

主な条件

  1. 工芸品であること。
  2. 主として日常生活の用に供されているもの。
  3. 製造過程の主要部分が手工業的であるもの。
  4. 伝統的技術または技法によって製造されるもの。
  5. 伝統的に使用されてきた原材料を使用していること。
  6. 一定の地域で産地形成されていること。

織物の産地(あくまで一部です。)

  • 東北地方
    • 米沢紬(山形県米沢市)
  • 関東地方
    • 本場結城紬(茨城県結城市)
    • 足利紬(栃木県足利市)
    • 桐生織(群馬県桐生市)
    • 伊勢崎銘仙(群馬県伊勢崎市)
    • 秩父銘仙(埼玉県秩父市)
    • 多摩織(東京都八王子市)
  • 中部地方
    • 小千谷縮(新潟県小千谷市)
    • 越後上布(新潟県南魚沼市)
    • 上田紬(長野県上田市)
    • 遠州木綿(静岡県浜松市)
  • 近畿地方
    • 浜ちりめん(滋賀県長浜市)
    • 西陣織(京都府京都市)
    • 丹後ちりめん(京都府京丹後市)
  • 中国・四国地方
    • 作州絣(岡山県津山市)
    • 備後絣(広島県福山市)
    • 倉吉絣(鳥取県倉吉市)
    • 弓浜絣(鳥取県米子市、境港市)
    • 広瀬絣(島根県安来市)
    • 柳井縞(山口県柳井市)
    • 伊予絣(愛媛県松山市)
  • 九州地方
    • 博多織(福岡県福岡市)
    • 小倉織(福岡県北九州市)
    • 久留米絣(福岡県久留米市)
    • 佐賀錦(佐賀県佐賀市)
    • 大島紬(鹿児島県奄美大島)

ウィキペディア(経済産業大臣指定伝統的工芸品)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%94%A3%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E8%87%A3%E6%8C%87%E5%AE%9A%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E7%9A%84%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E5%93%81

当店はあくまでも古着屋・リサイクル着物屋です。新しい作家の作品は取り扱っておりません。しかし過去の作品から魅力を発掘して、インターネット上で公開することにより少しでも着物を着る人を増やしていきたいと心より思っています。

伝統的工芸的な技法もこれからもっともっと勉強して、さらに魅力を伝えることができるよう頑張ります。

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見てください、この存在感。格好良くないですか?(写真は伝統工芸 本塩沢お召し 赤の蚊絣 桑原織物製の証紙です。)

追記

今回の記事を思いついたのは、バイヤーが伝統工芸シールのデザイナーが佐藤 可士和氏と本気で勘違いしていたからです。この意味でも勉強が足りないですね(笑)

 

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