
繊細な美しさに惹き込まれる「現代の籠」。そんな「今」を追い求めて、作品のバランスの細部にまで拘り、前進し続け鶴田早苗(so/et)さんから新作バッグが届きました。
前作から引き続き「shima」は鶴田さんご自身が籐素材を一つひとつ染色して編み上げる黒のモノトーン。新作の「soroe 」は「絞りの部分を表に出す」ために白と濃いグレーを組み込んだ作品。また一段と広がる表現力は必見です。
新作の「soroe」は素のままの白い芯と染めた黒い芯を2本揃えて編んであります。「編む際には水をたっぷりと含ませて白い芯に黒色が移染しないように注意を払う」そうです。「soroe」は、そんな繊細な作業から生み出されるこの2色の美しいコントラストなのですね…そして、この大切に編まれた白い芯は経年変化で色味が濃くなっていくのだとか…大切に作られ、大切に使われた後の自分だけの持つ籠の表情が今から楽しみですね。

裏地には前回の作品同様、当店の別注品として、絞り柄が楽しめる紬の生地の内張りと蓋を追加いただきました。紬の生地は「絞り染めの結城縮(結城紬の希少な縮バージョン、本場ではありませんが希少)」です。「shima」は内側に絞りを配置して、自分だけがそっと楽しめるような密やかさが愛らしい。

対して「soroe」は表に少し絞りを覗かせています。「花が咲くような」というお言葉もいただきましたが、このワンポイントを目掛けて作られたカゴは華やかな表情を見せてくれます。ミニマルな作風から一歩だけ外に、別注ならではの拡張された世界観となっています。
籐の味わいも感じつつ、都会的でモードな研ぎ澄まされた現代の籠。洋装でも和装でも合う、使われる方の生活スタイルに合わせて制作する鶴田早苗(so/et)さんの唯一無二の世界観を是非お手元で感じてください。
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鶴田早苗(so/et) 「shima (低) 黒 × 結城縮 / 千成堂別注」 横型ハンドバッグ

鶴田早苗(so/et) 「soroe(低)× 結城縮 / 千成堂別注」 横型ハンドバッグ

鶴田早苗(so/et) 「shima (大) 黒 × 結城縮 / 千成堂別注」 縦型ハンドバッグ

鶴田早苗(so/et) 「soroe (大) × 結城縮 / 千成堂別注」 縦型ハンドバッグ

POP UPイベントも行う鶴田さん
鶴田さんはギャラリーでの個展やセレクトショップのPOP UPイベントも精力的に開催しています。形や編み方にもどんどんとバリエーションが増えており、ショルダーバッグや一輪挿しのようなアイテムまで展開されています。技法というより、素材としての籐に視点があるため縛られずできること。これからの展開も本当に楽しみです。