着物好きの間でも定番になっているブランド”アンテプリマ”
今回の写真は”ベッルートテクニコ”というモデルです。2009年のクリスマスにリリースされた限定モデル。そこはかとなく和のテイストが感じられる配色。丸いかわいいデザインが着物にも、ぴったり合います。
なぜ、アンテプリマは着物に合うバッグが多いのか?
まず、ブランドの歴史を見てみましょう。
アンテプリマについて
荻野いづみ(Izumi Ogino)は、1954年、東京生まれ。両親は呉服屋を営み、日本の伝統的な服に触れながら育つ。20代のときアメリカでの生活を経験。30代には香港に移住。イタリアのブランドのマネージャーなどを経験しているが、ファッションデザイナーの正規の教育も受けていない。
アンテプリマの設立当初はバッグを中心としたブランドだったが、現在はアクセサリー、靴、服などトータルでレディースコレクションを展開している。荻野いづみはブランド設立から、現在に至るまでチーフデザイナーとしてアンテプリマのすべての部門の統括をしている。
1993年、ブランド、アンテプリマを設立。ブランド名は「デビュー前」という意味。コンセプトは「“Simple & Sophisticated…yet Sexy:大人の女性の遊び心を深く追求」
上質な生地と基盤にディテールにこだわる。コンセプトにあるようにシンプルで洗練されたイメージ。
1998年、現在でも人気のワイヤーバッグを発表。これまで200以上のスタイル、50以上のカラーのものを発表してきた。ワイヤーバッグはブランドのシグネチャーとも言えるバッグで、「いつまでもかわいく、笑っていたい。そして輝いていたい・・・。」そう願う女性へ提案された。きらきらと光るワイヤーバッグの上品な輝きは、多くの共感と支持を集めた。フューチャリスティックな透明感と煌きが印象的な素材を使って、一点一点をハンドメイドで丁寧に仕上げる。
99S/Sミラノにてコレクションを発表。これは日本人の女性が設立したブランドでは始めてのことであった。
2007年、11月東京大丸にアンテプリマ、アンテプリマ/プラスティークが二店舗同時オープン。2009年、新業態のショップ「ANTEPRIMA/MISTO」第一号店を横浜ルミネにオープン。2011年、ANTEPRIMA/WIREBAGとANTEPRIMA/MISTOの初の複合店、「ANTEPRIMA/WIREBAG/MISTO」の1号店を表参道ヒルズにオープン。
アンテプリマは、荻野いずみの夫、荻野正明が経営するフェニックスグループが母体となっている。そのフェニックスグループはプラダとアジアでの販売代理店契約をかわしていた時期もあり、「アンテプリマ」のスタートにはプラダも協力している。フェニックスグループは香港を拠点とした会社で、ニット製品をコアに中国、ベトナムに工場を持つ。荻野夫婦は現在イタリアに住居を構え活動をしている。この世界的なネットワークと生産体制がアンテプリマの強みとなっている。
アンテプリマとアンテプリマ/プラスティークがあるが、アンテプリマがブランドであるのに対して、アンテプリマ/プラスティークは荻野いづみが、「遊び心」をテーマにセレクトしたワイヤーバッグなど中心としたコンセプチュアルショップ。
アンテプリマ : ANTEPRIMAの情報はファッションプレス様から引用しました。この情報量はスゴイです。大好きなサイトです。
なるほど、呉服屋さんで育って、感性を磨いていたんですね。
デザイナー荻野いづみ氏は呉服屋さんの生まれだそうです。育つ中で和のテイストや配色を学んでいたのではないでしょうか。ブランドのアイコン的な編み込み素材を使った、ワイヤーバッグは確かに着物によく合います。
素材自体に”かごバッグ”のようなイメージもあり、コーディネートに違和感がありません。ブランドバッグと着物のコーディネートを考えたとき、一番最初に挑戦したいブランドですね。