最近、淡い色の無地系の紬が人気です。例えばグレー系やブルー系、薄い紫、ピンク系などです。
そのトレンドの理由とはなんでしょう?いくつかありますが、まず第一に帯が合わせ易い、気軽に着られて洋服感覚でお洒落にみえるあたりが大きな理由ではないでしょうか。しかし、忘れてはいけないお洒落な着物がありますよね?
着物は無地に始まり無地に終わるとも言われますが、その間にあるもの・・そう”絣(かすり)”の着物。
個人的にも大好きなのですが、なかなか着こなすのが難しい着物でもあります。なぜならどうしても柄行きに野暮ったさがあり、都会的な着こなしに合いにくいためです。ですが今回はあえてハードルを上げて、都会的に着こなすのがなんとなく難しい、絣のコーディネートに挑戦したいと思います。
まず、ベースになる絣の着物を吟味して選んでみます。
こちらは本場琉球絣の着物、知念幸助氏の手織りです。
千成★極美品/新品同 知念幸助作 本場琉球絣 紺鼠色 紬の袷着物
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素晴らしく美しい、ねず紺色に黒と白、そして茶の細い縞で構成された琉球絣です。絣の図柄の雲、鳥、井桁などがシンプルに小さめで主張しすぎないあたりもセンスを感じさせます。
地色がグレー味のある紺で、あまり見かけないセンスを感じさせる色、このあたりの寒色系ならまず野暮ったさは感じませんよね。
琉球絣は着物好きに本当に人気のある着物です。
その歴史も長く、遠くインドから海を渡り沖縄に入ったのが14~15世紀頃と言われています。それ以後、気候風土にマッチした独自の絣となり、薩摩、久留米、米沢、伊予と広がる、まさに絣着物の原点。今回はこちらを使った二つの都会的な絣コーディネートを提案します。
一つ目は間違いのない白・グレー系の帯。(白系の帯は何にでも合うので、一本あるとコーディネートに迷った時に便利です)
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平凡になりがちですが、帯止めと三分紐でお洒落に引き締めて。
普通に考えると帯揚げに水色などを持ってきがちですが、柄の中の茶の細い縞の色からとり、セピアブラウンにしてみるとセンス良くまとまります。
二点目はこの洒落帯があったからこそ出来たコーディネート。
紬地の黒、藍色、ベージュなどを幾何学模様に切り嵌めて、藍染の浴衣から切り取ったと思われる木綿の布で愛嬌のある魚がパッチワークされている、遊び心のある帯を合わせました。
千成堂★魚のパッチワークの紬袋帯 藍染 切りばめ ステッチ 紬に
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帯締めは白茶で色味を抑え、帯揚げも同系色でまとめて、着物上級者の雰囲気。
襟元もゆったりと合わせ、帯は下目に落ち着けるとこなれた印象になります。バッグはあえて軽めにサマンサタバサで帯揚げと帯締めと同じライトトーンにまとめます。
千成★美品 2015高島屋購入 サマンサタバサデラックス2wayバッグ
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絣の着物の都会的に着こなす。着物の柄行きを選ぶとこからが勝負です。そして小物にも手を抜かないところがコツ、極力、色数は少なく、アクセントはしっかりメリハリをつけるのがポイントです。
いかがでしょう、都会的に絣も楽しんでみませんか?
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