今こそ結城紬を買う。上級者が必ず押さえる4つのポイントを公開いたします。

結城紬を買いたい!と思っているあなたに伝えたいこと。

着物が好きになると、みんな結城紬が欲しくなる。

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

結城紬、高級な織の着物の代名詞。

着物を始めたばかりの方も、少し着なれてきた方も、もちろん上級者も・・なぜか無性に欲しくなる。そんな魔力を持った着物の一つです。

しかし、「結城紬を買った!」となるまでには、超えないといけないハードルがチラホラ・・。

本場結城紬を含む、結城紬はとっても高価で、しかも色々と種類があってわかりにくいと思いませんか?

高価な着物を買って、失敗した~となっては一大事です。

今回は上手な買い方、着こなし方を”今、結城紬が欲しい!”と思っているあなたにお伝えしたいと思います。

 

「結城紬も欲しいけど・・。」の言葉の裏の意味。

不安を感じていませんか?

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

着付けを習い始めたばかりの初心者の方も、上級者の方も不安がありそうです。

着物好きの方とお話すると、必ず聞こえてくるのが「結城紬も欲しいけど・・。」の言葉。

この言葉から感じるのは、少なからず「結城紬」について不安を感じているんだな・・ということです。

着物をたしなむ方にとっては、やっぱり気になる結城紬。しかし、どこに不安を感じているのでしょうか?

 

値段が高いことへの不安。

結城紬を買いにくいのは値段が高いから・・?

これは間違いなし、結城紬は他の紬着物と比べてもダントツに高い着物の一つです。

(もちろん、三大紬と言われる、大島紬・牛首紬の中にも高いものは沢山ありますが。)

ユネスコ無形文化遺産・重要無形文化財に指定された最高峰の紬ですから、それほど安くはありません。

反物で数十万~数百万の物までざらにあります。また、織手がどんどん減少しているため、値段もさらに高騰している気配すらあります。

 

安い結城紬を見たことありませんか?

結城紬には種類があります。

しかし、お待ちください一言で結城紬といっても、高いものから安いものまでたくさん種類があります。

新品の反物で10万円前後~の結城紬を見たことありませんか?これはなんでしょうか?

 

結城紬には”本場結城紬”と”そうでない結城紬”、大きく分けて2種類あります。

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

”本場結城紬”という言葉を聞いたことがありますか?また”石毛結城紬”や”はたおり娘/結城紬”という言葉を聞いたことはありますか?そうです、結城紬には種類があります。

本場かそうでないか・・この種類の違いによって、結城紬は大きく値段の評価を変えます。

 

本場結城紬(結マーク)とは。

本場結城紬とは一体なんでしょうか?

本場結城紬とはいったいなんでしょうか、簡単にいえば”結マーク/糸紡ぐ婦人像”の証紙を持つ結城紬のことです。

結城紬の織本、卸商11社 (縞屋、井上商事株式会社、奥順株式会社、株式会社奥庄、株式会社小倉商店、株式会社小倉商店株式会社、河野商店、佐藤栄太郎商店、須関準一商店、藤貫株式会社、宮崎株式会社、村九株式会社)により結成された本場結城紬卸商協同組合が15の基準により製作と認定をしています。

本場結城紬卸商協同組合ホームページ

この組合は証紙を登録商標としており、この証紙が無い限り、本場結城紬とすることはできません。

本場結城紬・結マークの証紙

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

これが本場結城紬の証紙です。通称”結”マークと呼ばれるしるしが真ん中のシールに印刷されています。(”井”に丸のしるしがあり、井上商事(株)の製品ということがわかります。)

また、手織りによる地機(じばた)・織り機による高機(たかばた)という文字が合格シールに入るものと入らないものがあります。

これは確認したところ、昭和のある年代を境に入るようになった文字とのことでした。

年代を見分ける一つのコツになりそうですね。

本場結城紬卸商協同組合正しい商標

 

紬マーク・結城紬の証紙

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

さて、こちらは通称”紬”マークと呼ばれる、証紙です。

奥順(株)のブランド、おく玉のものです。

こちらはいわゆる”本場”と名乗ることができない結城紬になります。

しかし、結城紬であることには間違いありません。

では、その違いについて確認しておきましょう。

本場結城紬は、他の結城紬に比べて高額です。

本場結城紬は非常に手間のかかる昔ながらの製法で織り上げられる”重要無形文化財”織物です。

その基準は細かくありますが、”本場結城紬”はその指定を受けない”結城紬”と比べて明らかに高い価格と価値を持って取引されています。

それもそのはず、大半を手作業による工程で行うため大量生産ができず、数が少ないためです。

 

本場結城紬は風合いが違います。

本場結城紬は他の結城紬と比べて、厚みがあり、また少しゴツゴツとした節のある風合いです。

洗い張りを繰り返し、3代着て味が出ると言われるほどしっかりした風合いの織物です。

 

さらに亀甲で値段が大きく変わります。

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

そして、結城紬の価値を考えた時、良く聞かれる言葉があります、それは”亀甲”という言葉です。

写真でご覧いただけると思いますが、亀の甲羅のような糸で織られた模様が確認できると思います、これが亀甲です。

結城紬の織柄として代表的な文様のことです、80、100、160と亀甲の細かさで表現されます(数字が多ければ多いほど細かく、値段が高くなります)。

 

しかし、ここにも思う所があります。

 

”織が細かい”ことは素敵とは直結しないのではないでしょうか?

もちろん途方もない手間と、鍛え抜かれた技で織り上げられる生地の価値は十分理解していますが、実際に着て楽しむ着物の観点からはちょっとずズレがあるような気がしないでもないです。

細かさを競うより、その柄行が気にいるかどうか、自分が着たいとおもえるかどうかがすべてではないでしょうか。

 

普通の結城紬は本場結城紬に比べて劣るのでしょうか?

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

結城紬は本場結城紬と比べて劣るのか・・それはちょっと違うと私は考えています。

確かに、本場結城は素晴らしい風合いとしっかりした厚みを持つ逸品です。

しかし、”ごわごわとした地厚の着物”と言い換えてしまえるその特徴は、一つ間違えると野暮ったい着こなしと直結します。

また無地ものの紬がトレンドとなっている近年、柄が混んでいる昔ながらの紬は若干トレンドから外れる気配すらあります。

”現代的で素敵な着こなし”をもし着物のゴールとするのなら、風合い、亀甲、希少価値だけで、優越を付けるのはちょっとナンセンスではないでしょうか?

”着て、素敵なコーディネートをして楽しむ”その目的としては、普通の結城紬が劣るということではないと思います。

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

上記のベージュの着物も本場ではない、結城紬です。

しかし、スッキリとした柄行はまさに素敵な着物の佇まいです。

 

”本場結城紬”にこだわらなければ、比較的手ごろに”素敵な結城紬”を手に入れることは十分可能です。

結城紬の産地は茨城県の結城市だけではなく、栃木県でも織られておりますし、老舗奥順さんのように、はた織り娘のブランドで比較的お求めやすいものもあります。

若い方へ普及的に織られた結城紬ブランドは比較的安価で、かつトレンド感のあるデザインが揃っています。

本場結城紬、ということにこだわらなければ素敵な結城紬は十分、手頃に手に入ると思います。

 

結城紬はどんどん着こなせるものを選ぼう。

基本的に私が考えているのは”気にいったものを、どんどん着て楽しんで欲しい”ということです。まず第一に、本場・そうでないということにとらわれず、心から気にいった一枚を見つけて欲しいのです。

 

結城紬を楽しむコツはコーディネート&洗いにあり。

まずシンプルでコーディネートの幅の広い一枚を選んでみましょう。

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出典:千成堂着物店 結城紬コレクション一覧 はこちらです

当店でも無地感覚に着こなせる比較的細かい柄や飛び柄のものを中心にセレクトしています、これは非常にコーディネート幅も広いものです。

帯を変えて何通りにも着こなせますし、スッキリとまとめれば非常に現代的で格好良い着こなしになります。

写真は希少な緑の本場結城紬、亀甲の飛び柄は同系色でコーディネートされ、無地感覚の旬のコーディネートを楽しめます。green_kikko

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帯を変えて楽しめるということは・・自分の年齢に応じてコーディネートをアレンジできるということです。

そう、まさに一生ものになります。

 

洗いをかけて、風合いを完成させるという考え方。

また、結城紬は洗い張り(縫いをほどいて、水洗いする)によって、真の風合いを引き出されるというポイントがあります。

 

結城紬は、真綿から紡いだ撚りをかけない縦、横糸が使われる為、糸に小麦粉の糊をつけて、しっかりさせて織ります。

仕立てる時に湯通しをして、糊を落としますが、気馴染んだら洗い張りをすると、更に柔らかさが増します。

着込むほど真綿のケバがとれ、絹織物本来の美しい光沢も生まれます。

そこで初めて本来の結城紬が味わえるのです。

早くお気に入りを見つけてどんどん着て、自分だけの結城紬を完成させる、そんなニュアンスでしょうか。

現実問題として、風合いが完成するまでには時間と洗う回数がかかります。

着物を始めたら早めに手に入れるというのも良いアイディアです。

 

すでに風合いの完成した、リサイクル品/ヴィンテージ品から選ぶ。

紬の着物、とくにこの結城紬においては、着られたもの、風合いの出たものを選ぶのも一つのコツです。

1点1点、前オーナーが育てた結城紬は素晴らしい風合いに育っていることが多々あります。

また、”中古品”となるため価格が比較的安いのも嬉しいところです。

ユネスコ無形文化遺産・重要無形文化財に指定された最高峰の紬ですから、中古と言ってもそれほど安くはありません。

しかし、本場結城紬(無地)となれば反物で40万~100万以上の物までざらにあります。

通常、リサイクル店で扱っている本場結城はしつけ付の新古品でも15-30万円くらいが一番多いと思います。

大体市価の半分から三分の一くらいで手に入るのではないでしょうか。

少し良いブランド物のコートを買うと10万円前後するわけですから・・これは十分リアルな街着の価格と言えそうです。

しかも一生ものとなればコストパフォーマンスは抜群です。

デメリット、リサイクル品には証紙が付かない場合が多い。

ただ、リサイクル着物の場合、証紙を紛失した物も多くあります。

本場かそうでないか、そもそも結城紬なのか?見分けることは難しい場合が多くなってきます。

その場合、結城紬の品ぞろえの良いお店を選ぶとオススメです。

結城紬を扱った経験値が多いお店程、きちんとした鑑定基準を持っています。

高額なお買い物になりますが、安心ですね。

(もちろん当店でも、本場結城紬、様々な結城紬を所有し独自の判断基準で全てを鑑定しています。)

また、価格は高くなりますが、証紙付のリサイクルにこだわるのも良いと思います。

結城紬を上手く買って、どんどん着て、楽しむ!

結城紬を楽しむ4つのココロガマエ。

結城紬は着物好きが辿り着く”最終的な”着物。

そんなイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ここで伝えたいことは結城紬は上手く買えれば決して最終的な着物ではないということです。

1. 希少価値だけでなくお気に入りを探す。

2. 帯でコーディネートを変えられる、飛び柄や無地物がまずオススメ。

3. 洗って、風合いを完成させる。

4. お店や証紙にこだわってリサイクル品を上手に買うのも、一つのアイディア。

このコツを踏まえれば、きっとお気に入りの結城が手に入るはずです。

さあ、お気に入りの結城紬を手に入れて、着物をもっと楽しみましょう!

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また、当店ではコーディネート、TPOなど迷った時の着物アドバイスも好評受付中です。

もちろん当店取扱いの結城紬についても大歓迎!分からないことはお気軽にお電話&メールにてお問い合わせくださいね。

追伸

2018年 さらに結城が好きになる記事を掲載いたしました。合わせてご覧くださいませ。

一生着られる本場結城紬をお探しですか?小倉商店の結城紬があなたのこだわりに答えます。

メディア掲載のお知らせ
当店×菱一 オリジナルの小紋が”美しいキモノ”本誌に掲載されました。

ハースト婦人画報社 刊 / 美しいキモノ 18冬号 (11/21発売)

企画「小紋と紬 華やぎコーディネート / 年末年始お出掛けダイアリー」のページに当店の商品をご提供いたしました。染の川勝 松竹梅の帯と合わせて、コーディネートいたしました。表紙は北川景子さんです。紙面には4度目の登場となります。

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