前回のブログで予告させて頂いた、本場結城紬が、洗い張り、黄変した胴裏の交換、八掛け交換、サイズの変更のお仕立て直しをへて、まったく新しい、別の印象の着物に生まれ変わりました。畳紙を広げ、手にとって見た時に、ふんわりと軽く優しい感触になっていて、これだ!と思う納得の仕上がりです。
前回、結城紬は赤い八掛のついた古い雰囲気の着物でした・・しかしご覧ください。
八掛をシックで都会的な同系色グレーに変更いたしました。
そして、コーディネートでシックなアレンジ。現代的&高級感のあるコーディネートに仕上げました。
また、帯を変えてもう一パターン。あくまでも同系色にまとめて、現代的に着こなすのがポイント。どこにお出かけしても見劣りしない、上質なスタイリングを楽しめます。
今までは、価値のある紬が入荷しても汚れや、サイズ、八掛けの色などの問題で、どうしても古い印象になってしまい残念に思っていました。
それならば、イメージに合うように作り変えて、現代の着物として輝きを取り戻せばよいのでは、と思い1から手を加えてみました。幸いなことに結城紬は三代着て味が出ると言われるように、洗い張りをする事により、汚れが落ちることは勿論、よりしなやかな質感が生まれ、肌なじみ良く着やすくなります。まさに一石二鳥!
費用と時間もかかりますので、どれでもと言うことではありませんが、磨けば光る価値のある物を見つけて、美しく再生させたいとの思いを強くしました。
また、お値段の点でも、現在100亀甲の本場結城紬を反物から、国内で仕立てるとお安くみても50万-100万以上になると思いますが、こちらの仕立て直した結城紬ですと、国内仕立て新品仕上げで24万円~(予定価格)とかなりお買い得にご紹介できると試算しています。まさにいいとこ取り。
これからも、昔に作られた上質な、しかし見かけの古い結城紬に出会うと思います。どんどん仕立て直して、良い状態でご紹介していきますのでお楽しみに。
憧れの結城紬、永く着られるアレンジを加えて、もっと楽しみましょう!