「わたしの紬に合わせて欲しい」小島沙織さんに別注した名古屋帯の話

当店の常連K様は様々な作家さんにも造詣の深い、目利きの人。そんな方からのご注文は緊張しつつも、とても楽しい。

「小島沙織さんの日本民藝館展に入選した帯を少しアレンジして、お手持ちの紬に合わせる」

すっと話はまとまったのですが、K様お手持ちの紬は草木染の上質な作品。織物自体に非常に力があり、帯にも力が問われます。

小島さんのinstagramに掲載されたのは、民藝館展に出された実物ですが、1本分だけ残っていた同一のヴィンテージ生地(エリシルク:野蚕の着尺をカットした)を使い、質感も妥協なく再制作に挑戦をいただきました。

小島さんの帯は「コレジアルノートルダムのステンドグラス」モチーフにした作品。K様の帯専用の配色として数点のサンプルをいただきましたが、採用となったのはその中の一つ、午後のひと時の柔らかい光に満ちる瞬間を描いた配色です。

実際に現地に足を運んだ小島さん、車が故障してレッカーされた先のにあった参事会教会(コレジアル)、不安を包みこんだ光・・そんな実体験があったからこそ表現できたのは、ある種のムード。配色と生地のマリアージュも素晴らしく、上質な紬の生地をきっと引き上げてくれること間違いなし。

「お手持ちの着物や帯に合うもの」のデザインは良くいただくテーマ。誰に制作をお願いするかから始まっていますが、小島沙織さんに今回お願いしたのはきっとベストな選択肢。写真の時点でかなり気に入っていただけました。

これからも、色々なオーダーにお応えしていくと思いますが、また良いご案内ができるように頑張ります。K様、ご紹介の許可を誠にありがとうございました。

作品担当 井上英樹

「着たい」「似合う」が間違いなく揃います

「自分の着物にあう帯を選んでほしい」
「ネットの掲載品を実際に見たい」
「合うサイズの草履がない」
「お洒落なコーディネートで揃えてほしい」
「着物が着にくいので、仕立て直したい」
「紬をはじめたい」
「似合うものをオーダーメイドしたい」
「式典のコーディネートを任せたい」
「芭蕉布や上布など、特上品が欲しい」
「染織家の●●さんの作品が欲しい」

お応えしてきた一例です。ご来店(予約制)はもちろん、メールやLINEでもお気軽にご相談ください。

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