海外仕立てと国内仕立ては結局どちらがおすすめか

反物の状態から、着られる着物や帯にする「お仕立て」。当店は海外の縫製工場での海外仕立てと、国内の一級和裁士工房による国内仕立て両方を承っています。

どちらも手縫いのお仕立てです。海外仕立てだからミシン・・とそんなわけではありません。ですが、袷着物のお仕立て金額は倍くらいの違いがあります。その金額の差を仕上がりに感じることはできるのでしょうか。

色々と言われていますが、どちらがおすすめでしょうか。

結論、国内でのお仕立てがおすすめです。

お仕立ては国内仕立てをお勧めしております。なぜなら、海外仕立てはどうしても「あるリスク」を抱えているからです。

それは「裾部分のたるみ(だぶり)が出る」という難が発生しやすい、ということです。

現在、着物の縫製工場の多くはベトナムにあります。数百人規模で裁断から手縫い、仕上げ加工を分業で行い効率的にお仕立てを進めます。現在はかなり上がってきていますが、日本に比べると人件費も抑えることができるため、国内仕立てよりも割安にすることができます。

日本から一級の和裁士さんが指導にあたる工場もあり、腕の良い職人さんも当然おります。

当店は海外仕立てでも胴裏や八掛もしっかりと地厚な高級品を使います。表地がどっしりと高級なものでも相性は最高です。

もちろんお仕立て上がりの検品も丁寧に行い、きちんと納品されてきます。ですが裾部分のたるみは出る場合があります。

それは日本とベトナムの湿度の違いによるものです。

着物や帯は厚みや素材感のことなる様々な絹布を組み合わせて仕立てます。絹布は湿度により伸びたり縮んだりするという性質があります。ベトナムで仕立てたときはぴったりきれいに仕上がっていても、日本に入った時に湿度による伸び縮みが発生すると、どうしてもたるみが出やすくなります。

そして、そのたるみは大抵の場合、保証外となってしまいます。

たるみ直しは別料金となり、2万円~かかります。またお直しの難易度がかなり高く、時間がかかるケースもあります。

また、分業制の限界で、各加工の技術にレベルの差があります。例えば裾は上手に縫えているが、袖が浮いている。背縫いはきれいだが、丸みが不ぞろい。そんなことが起こる可能性があります。

もちろん、毎回発生するわけではありません。ですが、程度の差はあれど実際に起こったことです。

当店は国内仕立ては腕の良い職人さん、一級和裁士の工房にお願いしています。

基本的に分業制ではなく、一人の職人さんが全ての工程を担当します。そのため、布のクセなどもしっかりと考慮した一貫したお仕立てとなります。また、非常に技術も高く難しい丸みの処理も完璧にきれいです。

完璧にきれいな仕立て上がりの着物は美しいシルエットを演出してくれます。また着心地も抜群です。

そして、たたむとき、その仕立ての技術が一目瞭然。縫い目と縫い目がきちっと合わさり、ぴったりにたたむことができます。

形になっていれば着物や帯として着ること、締めることができます。ですが、美しい仕上がりの、そしてリスクの少ない国内仕立てをお勧めしたいです。

ぜひ一度、国内でのお仕立て加工をご用命ください。その違いに気が付いていただけるはずです。

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