秋は織の着物が注目です。紬の着物の使いやすさと、やわらかものの品を併せ持つ、着用シーンの広い着物です。「 大人の着物コーディネート に合う」という視点で、様々にセレクトしていますが、今回はそのうちの一点、下井紬をご紹介します。
テキスタイルデザイナーから、織物作家に転身した経歴をもつ染織家 下井信彦さんが手掛けています。工房は飯田(長野県飯田市)にあり、産地的には飯田紬になります。
下井紬の魅力とは
ふんわりと優しく空気を含むような質感は、こだわりの糸と、その糸に負担をかけない優れた織りの技術によるものです。着たときに「癒し」すら感じてしまう・・そんな声も。
当店がセレクトした、あえて濃い大人色の下井紬
氏の作品は白やピンクなど、ライトカラーの印象がありますが、当店がセレクトしたのは大人色、黒橡色(くろつるばみいろ)。高級感のある濃い焦げ茶色です。
下井紬は、織りの帯にも、染の帯にも合います。
茜の染め帯、藤山千春さんの吉野間道の帯をあわせましたが、どちらもぴったりの相性です。特に質感に優れた織りの帯への相性は最高。互いの質感を引き立ててくれます。
染織家の帯は素敵ですが、合わせる着物によってはその高い質感とちぐはぐ・・。そんなときに、きっと受け止めてくれるのは、こんな着物でしょう!
控えめな立体感の綾織りで、上品な輝きと高級感があります。これも、大人の着姿に映えるポイントです。
袷はもちろん、単衣にもお仕立てできます。特に単衣でのお仕立てはお勧め、羽織や帯で季節感を出して、限りなく長い季節にお召しいただけます。
着物、帯、小物は当店の公式ネットショップにてご紹介しております。商品に関するコーディネートのご相談もお気軽にお申し付けください。