白大島に合う帯、弓浜絣
毎年、春になると白大島紬が人気になります。きらきらと明るい日差しに映える白大島は本当に素敵で季節感があります。その反面、帯を選ぶのが難しいきものでもあります。
無地感覚の白大島はもちろん、絵絣の白大島ともなれば、すっきり着こなすのは難しくなります。ですが、白大島紬に合う帯を見つけてしまいました!それは弓浜絣の名古屋帯です。藍の色と白い絣文様が絶妙に白大島にアクセントを効かせてくれます。
弓浜絣とは
国指定伝統工芸品(1975) / 鳥取県指定無形文化財(1978)に指定。鳥取県 弓ヶ浜地方で製造される綿糸の絣織物。広瀬絣、倉吉絣と合わせて山陰の三大絣と呼ばれています。松竹梅や鶴亀のような縁起物モチーフが主流。今回ご紹介の作品と同じく未来に羽ばたくように鷹、しっかりと婚家に腰を落ち着ける錨(いかり)などのモチーフも見られます。
綿織物ならではのサラリとした感触、藍染の地に白が映える絵絣が爽やかです。緯糸で織り出す絣は独特のブレ感があり、織り手の個性も楽しく表情豊か。工芸紬ファンにも人気のある織物ですが、現在機屋は産地でもわずか数件・・。手に入れることは年々難しくなっています。
白大島と弓浜絣の帯をコーディネートする
白大島は絵絣タイプと蚊絣のようなシンプルなタイプがあります。弓浜絣のもつ手仕事の温かみはシンプルなタイプにはこなれた雰囲気と余裕を、絵絣のタイプには自然な収まりを見せてくれます。なかなかコーディネートの難しい白大島、是非弓浜絣の帯をお試しください。