単衣・夏時期の理想を叶える。浅見の洗える正絹長襦袢「未来襦袢・流砂」3つの秘密

千成堂着物店は”あさみ”襦袢の正規取扱店です。

常連のお客様のお問い合わせからご縁をいただいた、洗える正絹の襦袢をはじめとする京都あさみさんの取り扱いを始めました。

今回のブログからご参加をいただいた、ゲストライター高橋珠実さんに早速レポートを作成してもらいました。

あの高級呉服店の定番品、研究家 森田空美さんのお気に入りなどなど伝説のある逸品、是非お試しいただきたい!

下記より高橋さまのレポートです。

 

汗をかく時期の長襦袢に求めたいこと

単衣や夏物など汗ばむ時期に、どのような長襦袢を選ぶか悩まれたことはありませんか。この時期の長襦袢の理想を挙げてみますと下記のようになるでしょうか。

  • 軽くて薄い
  • 肌触りが良い
  • 丈夫
  • 洗える
  • 涼しい
  • 肌に貼りつかない
  • 着物の素材を選ばない

絹ですとやはり肌触りは抜群ですが、どんなに汗をかいても洗えないのが難点です。麻は洗えますが、正絹のきものとの相性は良いとはいえません。ポリエステルはどんな素材の着物にも合わせやすく洗えますが、やはり肌触りや涼しさといった点では他に劣ります。

いずれにしても一長一短。汗をかく時期の長襦袢に悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は先ほどの理想を全て叶えてくれる長襦袢をご紹介致します。

着る人の理想を全て叶える長襦袢

京都室町にある「浅見」をご存知でしょうか。長襦袢や胴裏などの裏物の老舗で、特に長襦袢については、軽くて丈夫な高級長襦袢ブランドとして知られています。その浅見さんの「未来襦袢・流砂」は、絹素材ながら洗えるという特徴があり、単衣・夏物兼用長襦袢として、ぜひお試し頂きたい逸品です。

 

浅見さんの「未来襦袢・流砂」の秘密

「絹なのに洗えるの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。「未来襦袢・流砂」の秘密について、浅見さんに伺ってみました。

秘密1.絹なのに洗える

絹を自宅で洗うことの一番大きな問題は「縮み」にあります。「流砂」は自宅で洗うことを前提として、特別な加工であらかじめ生地を縮ませているそうです。生地の縮みには限界があり、最初に大きく縮ませておくことで、自分で洗っても生地が縮まなくなるというわけです。

まず通常の長襦袢の反物幅よりも長い、1尺5分(約40cm)の広幅で生地を織り、その後「縮加工」と呼ばれる高温の蒸しを加えます。これにより生地は当初より約5%縮み、それ以上縮む心配なしに自宅で洗えるようになります。

秘密2. 肌触りが良い

流砂で用いられる絹糸には、他社さんの「洗える正絹長襦袢」で見られる樹脂加工などは一切施されていません。樹脂加工は、絹本来の風合いや吸湿性・放湿性が損なわれてしまう可能性があるため、そういった加工は施していないとのことでした。流砂の長襦袢をお召しになる方が、とても肌触りがいいとおっしゃるのは、絹そのものだからです。

秘密3. 洗っても肌触りが変わらない

一切加工がされていないとなると、自宅で洗った後の手触りや質感が気になります。この点もお尋ねしてみたところ、「多少小さなシワはできますが、肌触りの良さは変わりません」とのこと。それには織り方にも秘密がありました。

流砂の生地は程よくハリがあり、さらりとした手触りです。また小さな点を繋いだ格子模様を織り出すことで、あえて生地にざらつきを作っています。とろみのある滑らかな絹地と違い、手洗いした後に生地の質感の変化が起こりにくい地模様になっているのです。浅見さんの数ある長襦袢の中でも、「自宅で洗う」ことを前提として工夫が凝らされているのは、「流砂」だけです。

 

浅見さんの長襦袢の特性もそのまま

浅見さんの長襦袢の特性として、通常よりも細い糸を使い、織るときの打ち込みを多くすることによる丈夫さがあります。軽くて薄くて丈夫、この特性は「流砂」にもそのまま受け継がれています。

単衣から夏に相応しい透け感と、肌に貼りつきにくい手触り。汗をかく時期だからこそ自宅で洗いたい、でも絹の心地よさも捨てたくない、という難しい希望を叶えてくれる長襦袢なのです。ちなみに流砂のお色は白一色のみ。自宅で洗うとなると、色物では染料が落ちてしまうということへの配慮です。

 

お手入れの仕方

ご家庭でお洗濯をする際には、長襦袢を畳んで平らなタイプのネットに入れ、おしゃれ着用洗剤を使います。浅見さんでは、実際にネットにいれてエマールを使って試験をされておられます。手洗いでなくても良いのは楽ですね。通常の正絹長襦袢と同じく、部分的な皮脂汚れなどはベンジンなどを使用してお手入れしても問題ありません。

きちんと折りたたんで入れるとシワになりにくいですが、あまりに小さくたたみすぎると、汚れ落ちが悪くなります。浴衣・着物用の洗濯ネットを使うと洗濯中もヨレにくく、おすすめです。標準コースで選択し、脱水は15秒程度に設定しておいてください。長すぎるとシワが取れにくくなります。

洗濯後は、できれば着物ハンガーを使い、陰干しで完全に乾かします。干すときには、生地を縦方向に伸ばすように軽くひっぱってください。最初から縮ませた生地ですので、強くひっぱると生地が伸びてしまいます。着物の袖から長襦袢が出てしまう、ということを防ぐためにもここは慎重に。

陰干しの場合でも、光の具合によって部分的に色が変わる場合があります。干している途中で向きを変えたり、暗い部屋で干したりなど、できる限り光に当てないように工夫してください。

仕上げはアイロンがけです。あて布を少し湿らせ、シワが気になる部分だけアイロンがけをします。この時も縦方向にかけるようにしてください。アイロン後は粗熱を取ってから畳んで完了です。

お買い上げ頂きました際に、浅見さんの作成された仕立て・お手入れの説明書をお渡しいたします。

 

「流砂」仕立て時のポイント

縮加工のおかげで、自宅でのお洗濯で生地が縮むという心配はほとんどありません。縮むことを想定して寸法を長めに仕立てることは不要です。

お仕立てに出す際には、着物の裄丈から3~5分(約1~2cm)程度短くした裄丈寸法にします。着物が滑りやすい生地の場合は、袖口から長襦袢が出やすくなりますので、通常よりもさらに3~5分短くしておくと安心です。袖丈は着物より2分(約0.75cm)短くしておきます。

お仕立て寸法を自分で細かく指定するのが不安、という方はもちろんお気軽に当店にご相談くださいませ。合わせられる着物の詳細から、ピッタリのサイズを確認してお仕立てさせて頂きます。

 

 

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