着物一枚に帯三本。聞いたこと、ありますよね?
色無地着物コーディネートのコツ。
「着物一枚に帯三本」一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?有名な伝統的な着物コーディネートの考え方です。
本当によくできた考え方だと思います。
なぜなら、この考えをベースにすれば非常に効率的に、素敵なコーディネートのローテーションをかんたんに作れるからです。
今回はブログで”色無地”着物との実践を踏まえて、コーディネートのコツをお伝えしたいと思います。
この色無地は皆さんが必ず持っているものの一つであり、また、この「着物一枚に帯三本」という考え方が一番フィットするからです。
今回はこちらを軸に素敵な着物コーディネートのコツをマスターしちゃいましょう。
春は色無地着物の季節です。
色無地の着物のコーディネートの相談が多くなってくる時期がやってきました。
そうです、”フォーマル”な場面が年間を通しても多い時期だからです。
以前、色無地の着物はお洒落なセミフォーマルとしてコーディネートする!内でも触れましたが、この季節は卒業式・入学式、結婚式などフォーマルに着物を着る機会が多くなります。
帯次第で格をコントロールできる、色無地はこの季節に非常に登場回数が多い着物というのは納得です。確かに、色無地は帯次第で変化がつけやすく、着回すのに最適なお着物といえるでしょう。
しかし、コーディネートしやすい、コントロールしやすいということは・・平凡なコーディネートに落ち着きやすいとも考えられますよね。
せっかく着物を着るのでしたら素敵!と思われたいもの。
そこで、一つ考えてみました。
色無地系の紬はいかがでしょうか。
差の付くコーディネートにお勧めなのは”紬”の色無地です。
カジュアルな着こなしと考えられがちですが、無地の染め紬や付下げの柄付きになっているものは十分フォーマル・セミフォーマルな着こなしが可能です。
また着物上級者のような少し凝った帯合わせも可能、なかなか楽しめるジャンルです。
では、紬の色無地の着こなしに合う帯をどのように選ぶか。
まず、基となる着物を決めましょう。そして、そこに合う3点の帯を選ぶのがコツです。
中でもお勧めは
- 古典柄の袋帯
- 洒落袋帯
- 染名古屋帯
この3つを選ぶのがお勧めです。
なぜなら、この3種類の帯があれば、カジュアルな場面からセミフォーマルな場面まで、広くカバーができるからです。
「着物一枚に帯三本」、実践編。
平凡にならず、でも悪目立ちせず。
さて、具体的にご紹介してみましょう。
それぞれのシチュエーションを頭に浮かべしながらコーディネートを考えると、イメージしやすいと思います。
まず、今回ベースとなる着物には、最近インスタグラムで紹介して最も人気の高かった淡いグレーのぼかしのぜんまい紬をセレクト。
こちらは、ぼかしが入って付下げになっていますが、生地が紬、また、ぼかしは淡いので、色無地と同格位と考えてよいと思います。
一般的な色無地よりも平凡にならず、美しく目を惹きます。
スワトウの豪華な袋帯で、アンティークな雰囲気をプラス。
ひとつめには、古典柄をスワトウ刺繍で表現した、豪華な袋帯を合わせます。
少しアンティークな雰囲気で、華やかさの中にも品格がありますので、格の高いお席に合うコーディネートになります。
帯上げ、帯締を白系でまとめると、よりフォーマル感が増します。
披露宴やお茶席など先輩方や、目の肥えた方々の中でも安心で、目立ちすぎず、品のよい装いです。
(帯、完売いたしました!)
輝くように美しい切子の博多織で、華やかさをプラス。
ふたつめには、非常に美しい切子柄、博多織の洒落袋帯を選びます。
カットガラスや花瓶などにある、あの切子をモチーフにした文様はきらきらとした美しさがあります。
洗練されたハイセンスな着物姿を演出してくれますので、レストランやホテルでのお食事やパーティなどに美しく映え、着物通の方々をも魅了しそうです。
そして、染の名古屋帯で軽やかにも。
三つ目には染名古屋帯を合わせてみます。
品のよい控えめな名古屋帯で軽やかなコーディネートはいかがですか?
クラス会やお芝居見物、美術館や展覧会などに上品に溶け込む着こなしです。
いかがですか?
これらのコツを踏まえれば、きっと色無地の洗練された着こなしが可能になるはずです。
着物姿は、着慣れた方はもちろんですが、女性なら誰でも目を惹かれるもの。
ひと味違ったハイセンスなコーディネートを目指していきましょう!
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もちろん当店取扱いのお着物のコーディネート相談についても大歓迎!分からないことはお気軽にお電話&メールにてお問い合わせくださいね。