”古い”着物の価値を蘇らせる。千成堂流、着物完全リフォーム(オーバーホール)の予告。

現代はスピーディな物が好まれています。

もちろん、着るものもそうです。すぐに届く、すぐに着られる・・さらにいえば安く手に入る物が多くなっています。

そんな中で、納得のいくまで時間とお金をかけてもいいと思える一つに着物があると思います。いつかは欲しいと思っていたような特別なものならなおさら、納得のいくまで吟味して、幾通りものコーディネートを考えて、自分が着たところを想像して・・決定するまでなかなか時間がかかります。

当然、身につけるものですから清潔さにこだわりたいし、今の流行に合わないものを我慢してまで着たくはないのです。皆様もそうではありませんか?

 

着物本来の価値を再生する。

現在、会社を上げて研究していることの一つに、「価値の再生」があります。

腕時計でいう所のオーバーホール(分解掃除・部品点検)と磨きによる新品仕上げ。

内装メンテナンス&外装の磨き直しにより、使い古された腕時計を新品に同様に再生してしまう・・そんな技術と考え方。

この考え方・・着物にも使えませんかね?

 

ということで、着物の完全リフォーム(オーバーホール)をして、価値を蘇らせることにいたしました。

当店では、リサイクル着物を扱いますので、現在は手に入らないような、貴重な素晴らしい紬の着物も入荷いたします。

でも、そのままでは現代のイメージに合わなかったり、汚れやアクの出ている物などがあって、生地自体は素晴らしいものでも、そのままではお客様にお届けしたくないものがあります。

特に、大正から昭和初期頃のものですが、ちょっと厄介なデザインが施されている場合がほとんどです。

紬のように一見地味に見える着物には、赤系やローズ系の様な色の八掛けを差し色にするというところです。

これにより、地味な着物を若々しく魅せる、そんな考え方が一般的でした。しかし、今の流行からは大きくかけ離れており、表地がどんなに素敵でも、結果八掛けをめくってガッカリ・・・という風になってしまうのです。

もうひとつ、サイズ感についてです。

体格の変化で、背も高く、手足も長くなった現代の女性には、一言で言えば昔の着物は小さいのです。

いくら品の良い着物でも、「ディテールが古い」「サイズが合わない」では、本来の素敵さの半分も発揮されていません。これではもったいない。

 

結城紬を現代風にリフォーム!

今回挑戦するのは、本場結城紬、100亀甲の逸品です。

表地、柄行や色はかなり素敵です。

ややダークなグレー地に幾何学的な文様の飛び柄は実にモダンで素敵。

しかし、サイズは小さく、汚れがあり、また八掛が非常に古い色使い・・これはこのままではコーディネートしにくい・・。

20150624-(109)

洗い張りをして、ホコリや汚れ、シミなどを落とす。

経年により黄変した胴裏を新しいものに交換。

八掛を現代風にカラーコーディネート。

この3点で、この結城紬は信じられないくらい現代的に蘇るはずです。

 

時間はかかります、40日。

職人さんが手作業で洗い・縫いを施すため、時間はどうしても必要になります。その期間は約40日。

これは待つしかありません、この結城紬は100亀甲と呼ばれる非常に細かい織の紬地、非常に価値のある逸品です。しかし、状態とこの八掛のデザインにより、現代では評価されにくい姿です。

もちろん、成功すれば当店のコレクションをさらにレベルアップ、より良い商品をお届けできると思います。「リサイクルだから、微妙な商品だけど我慢してね!」とは言いたくないのです。

 

さて、いずれにしても結果は40日後。

価値をさらに引き出すべく、じっくりと待ちたいと思います。

仕上がり次第ご報告いたしますので、お楽しみに。。。

 

 

千成堂着物店 (実店舗・公式通販サイト)

<川崎市 / 武蔵小杉駅から一駅、武蔵中原駅から徒歩5分。東京駅からは僅か40分とアクセス良好。>

着姿、すっきり上質に。メディア・広告関係者様にも多数協力。最高峰の逸品から、グッと来るリユース品まで揃えています。初心者の方もあんしん、コーディネートを相談しながら選べます。

実店舗はプライバシーに配慮したご予約制。公式通販サイト掲載の商品がご試着いただけます。

ご成約時は駐車料金サービス。

コーディネート
千成堂着物店をフォローする
千成堂着物店 公式ブログ / 川崎市 武蔵小杉から一駅